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AED講習

会社でAEDの講習を受けた。そんなもんバイアグラを飲めばと思った貴方、それはちょっと違うぞ。AEDとは自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)という舌を噛みそうな正式名が付いているものだ。最近、駅や公共施設の壁に掛かっているのを見ることも多い。幼稚園バッグを一回り大きくしたような赤いバッグに入れられている。



4年前に塩次伸ちゃんが路上で倒れ、数時間後に病院で亡くなったことが未だに引っ掛かっている。師匠と伸ちゃんのライブは近場なら大抵行っていたのに、たまたま関西に帰省中だった。そばにいたら何か出来たような気がしてならない。でも、実際に何が出来たのかと考えると、AEDの使い方くらいは覚えておきたいと強く思うようになった。

実は、胸骨圧迫(心臓マッサージ)とマウストゥマウス式人工呼吸のセットであった心肺蘇生法の講習は大昔に会社で受けたことがある。ただ、最近の記事を読むと口から息を吹き込む人工呼吸は不要と言われており、自分の知識が旧弊化していることを危惧していた。

講習はダミーを使っての実技にかなりの時間を割いた。結論から言うと、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせは今でも有効であった。ただ成人で言うと人口呼吸を省略しても蘇生率に差はないそうだ。ここから不用説が出たのだと思うが、小児に対しては大いに有効であると言うし、溺れた場合は成人でも必要だという。覚えておいた方が良さそうだ。

講師は近所の消防署員。気を使っていろいろ冗談をかましてくれるのだが、こちらに笑う余裕はない(笑)。胸骨圧迫30回は0.6秒に1回しかも力強く押さねばならないので、結構大変だ。講師から『以前にやったことあります?完璧です』言われたので、やり方は覚えていたようだ。要はこれが基本であり、救急車が到着するまで延々続けろと言うことであった。

AEDが有効なのは心臓がピクピク震え、且つ心肺停止状態の時だけだそうだ。が、この状況下では抜群の有効性を示すそうだ。操作自体は機械が指示してくれるので非常に簡単だった。ただ、心臓を脅して?動かすほどの電気なので蘇生を試みている人間が触れると危険だという。2人組んでやる時はボタンを押す方に回ろうと思う。
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