2軒目の店(・・文句言いながらハシゴかい)は女将が一人でやっている落ち着いた感じのいい店だった。従って我々のトーンも落ちて来ていたのだが、一人が頼んだ『おばちゃん、天カスある?』に女将がむっと来たようだ。『うちはお客にカスを食べさせた事は無い』と言い放たれた。
その時、ぼーずは『この本の受け売りだけどさ(お、東京弁だ・・笑)』と持っていた文庫本「100%大阪人」を見せ、『関東では揚玉というが、我々にとって揚玉というとわざわざ作ったまがい物という感じがあり、ホントに美味いのはてんぷらを揚げた後の天カスなんだ。大阪には翌日のたこ焼きの為に前日はてんぷらを揚げるうちもあるんだそーだよ』と説明した。
女将は半信半疑のまま納得、機嫌を直してくれたが、実はぼーずにも迷いがあった。とゆーのは、ホントに前日から準備する家なんてあるんだろうか?たこ焼きのために天ぷらだぁ??レンタカーを借りるのに、ポルシェで出向くようなもんだろ。おまけに、広島焼きの店ではスルメ天の天カスがいいと言っていたなぁ。自宅じゃ作らんゾ。
かといって、スーパーの小麦粉売り場にあるような、パック詰めの天カスはうまみが無い。母は総菜屋の安い奴を買っていたが、ぼーずのお勧めは天麩羅屋へ行った時、帰りにもらう事だ。老舗だとタダでくれるところもあるし、何よりもカラッと揚がっている。冷凍庫に入れると半年近くは大丈夫だ。
お気に入りは新宿つな八の天カス。お好みやたこ焼きにほんのりとゴマ油の香りが付き最高である。使うにはコツがある。冷凍したままで混ぜることだ。一度、電子レンジで解凍した事があるのだが、レンジの中に直径10cm位の火球が出来た(笑)。はじけた油が熱で引火したのだろう。
天ぷら屋の揚げ玉入れが、油の酸化反応で加熱し、火事になったという話しを聞いたことがあるが、冷凍品を解凍して火事になったではシャレにならん。冷凍天カスは水分が少ないので、すぐ元に戻る。うどんや味噌汁の具にもなるので常備すると便利だ。それ以上油摂るなってか(笑)?
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