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鉄火な朝

1985年、ドイツで手に入る刺身は殆どが築地から送られてきたものだったが、唯一マグロとシャケは現地で調達していると言う事だった。特に北欧生鮭の刺身は日本でも食ったことが無く、脂の乗った特上品だった。海で獲っているので生食可と言われていたが、今考えると・・・危なかったと思う。ルイベにして食べないとアニサキスがいたかも・・・今更言われてもなぁ。

そしてマグロに関して言えば日本で食べるより新鮮だった。当時欧州マグロの集積地はイスタンブールで日本にも輸出していた。それを横流し?してもらうのだから新しいわけだ(笑)。日本食レストランは割高だったが、マグロ満載の鉄火丼はコスパ抜群で人気の的だった。

ある日、日替わり昼食が鉄火丼だったので、同僚達とフランクフルトのユーハイム(バウムクーヘンで有名だけど、ここでは日本食も出していた)に出掛けた。みんな鉄火丼だったが健啖家の先輩Yさんは『鉄火丼大盛り』をオーダー。暫くして寿司桶にびっしりとマグロが敷き詰められた豪華な大盛りが到着した。

Yさん一箸付けたところでお姉さんを呼ぶ。ン?みんながいぶかしげな顔をする中『僕は大盛りを頼みました。確かにマグロは一杯載っている。でもご飯の量は普通と変わらないんじゃない?』(笑)。判りましたと桶を引き取ったお姉さん、すぐに鉄火丼の上に酢飯を山に盛って現れた。全員大爆笑。その後、Yさんが完食したのは言うまでもない。

なんてつまらんことを思い出したのは、今朝、境港にある魚屋から本マグロが届いたからだ。マグロを釣った時点で、連絡が来るのでもちろん生。発泡樹脂のトロ箱を開けると、大トロ、中トロ、本マグロと書かれた紙包みが出て来た。3つともずっしり重い。



↓ まずは、大トロから処理。ちょっと右側、脂の乗りが悪い気がするが、皮の内側は真っ白な脂肪。筋張ったとこもあるので、骨の周りはスプーンで掻きとり、ネギトロ用にする。



↓ 続いて中トロ、ここは筋もなく脂の乗った良い身ばかり。同じく皮に着いた身を掻き取る。特に腹身側は大トロと言ってもいいような上物だった。



↓ 最後の赤身。色のきれいなこと。締めて暫く置くと旨味が出ると言う人もいるが、やっぱり新しいと違う。渋みや鉄臭さの無い赤身は最高だ。



↓ 赤身のブロック、半分は切り身、残りを部厚く切ってヅケにした。数寄屋橋 次郎の親父みたいに『ヅケにしなきゃ食えねぇような、情けないマグロは置かねぇ』と言ってみたいが、ねっとりとしたズケって大好きなんだよね(笑)





↑ 特筆したいのは、筋の周り、皮の裏をスプーンで掻いた肉や包丁で叩いた端肉を集めた中落ち。これに嫌ほどネギを混ぜ込んだネギトロが美味しい!



朝から3色鉄火丼(笑)。酢飯を少な目に盛った為、マグロの違いがよー判らん。おまけに、青紫蘇の千切りとガリが多過ぎたな。



小丼のネギトロ丼、これはおやつ(笑)。
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