以前、ここに書いてきたのだが、高校時代に通った“サンボア”というカレー屋が西宮北口にあった。辛口のさらっとしたカレーで、普通なのはビーフカレーぐらい。後はこのカレーを応用したスペシャルメニューが並んでいた。まずフライパンでご飯にこのルーをかけながら炒め、型でカレー皿に盛るのがサンボア。
サンボアの応用が数種類あるのだが、この中で一番気に入ったのはサンボアを卵でオムライスのように巻いたのがインベロップだった。オムライスを作ったことがある人は判るだろうが、卵で巻くにはご飯がしっとりとまとまってないと上手く巻けない。カレーでくっついたご飯はきれいに巻けた。
蛇足だが、フライパンでご飯にカレーを混ぜるレシピは小説夫婦善哉の中に出てくる大阪、自由軒の名物カレーで有名だ。和風のどろっとしたカレーでは上手くご飯となじまないので、具の無いスープカレー風のルーには意味があるのだと思う。今までサンボアを懐かしみ、これを散々作ってきた。かなり味は近づけたとは思うのだが・・・どこかが違うんだなぁ。
使う野菜は大量の玉ねぎ。まずみじん切りのニンニク、ショウガを炒めて香りが出たら、同じくみじん切りの玉ねぎを加える。前もって玉ねぎを電子レンジで4~5分加熱しておくと後の工程が楽になる。
最初はフライパン一杯の玉ねぎも気長に炒めるとあめ色に変化し、かさも四分の一位になる。ここに水煮のホールトマトを潰してさらに炒める。ペースト状になった玉ねぎに小麦粉・カレー粉を加えて香りが立つまで更に炒める。
シチュー用牛肉を煮込んで取ったビーフストックで少しずつこのペーストを溶いていく。肉をそこに戻してから煮込んでカレーを作る。
小さなフライパンでご飯を手早く炒めながらカレーを振りかけ、全体に混ぜる。別のフライパンに溶き卵を流し込み、その上に炒めたご飯を乗せ卵で巻いたオムライスを皿に盛る。オムライスの上からカレーをかけてインベロップの完成。反対側に1個転がったビーフはご愛嬌という事で(笑)。
サンボアに通っていた頃、棚の上にはクロス&ブラックウェルの大きなカレー粉の缶が並んでいた。多分これを使えば味が近付くと思うのだが、肝心のカレー粉が見つからなかった。どうも輸入を止めたようなのだ。ところがつい最近ネスレのHPでこいつを見つけた。店に無いはずで、今は業務用の缶しか売ってないのだ。
大き過ぎるよなと思いながらもつい発注してしまったが、届いたのはカレーが出来てから(笑)。次回作る時にはこれを使い、もう少しサンボアの味に近づきたいものだが・・・さてどうなるだろうか。
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