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余禄の多い職場

社員割引というやつは大体の会社にあるようだ。自動車会社に勤めるぼーずのトコにもあるが、下取りをしてくれないので、わざわざ販売店から買う同僚も多い。割引以外に特典のある業種もあるようだ。モーゼル川流域のワイン農家では、収穫時に多くのアルバイトを雇うが、食事のワインは飲み放題だと言っていた。

実は『良かったら、お前来ないか』と誘われていた。よほど飲み放題に弱そうなタイプと思われたのだろう。他にも某K鉄百貨店の海苔売り場では自宅に配送する伝票を勝手に切っても良かったと、30年前にバイトをした友人が言っていた。30年前なので今や時効ではあるが、伝票調べたら一発でバレるんじゃないのか?こーゆーおまけは願い下げだ。

残念ながら、その手の余得は全くないのが今の勤め先。業者さんから貰っていいのはカレンダーと手ぬぐいまで。後はすべて返却させられる。防衛庁とは段違いの厳しさだ。確か、山田洋行からも航空機のネジ位は買っていたような記憶あるがなんも見返りはもらってない。ま、ネジに見返りはくれんだろうな。

以前はぼーずにも多くの余禄があった。と言っても金目のものではない。講演会を仕切るグループにいたので、講演者と私的な会話が交わせたのだ。田丸 美寿々さんはTVで見るより遥かに美人で抜群のスタイルだった。カヌーの野田知佑さんは『遊んで食えますか?』という若手の不埒な質問にも『最近は食えますね』とにこやかに答えてくれた。

さて、ぼーずが企画する番になり、CWニコルさんでやろうと考えていた頃、会社の業績が急悪化し、金のかかる講師は厳禁と総務から言われた。くっそー、これがあるから下働きしてきたのに(笑)。仕方なく?当時少年ジャンプで漫画のキャラにまでなっていた旧知のHonda F1チームリーダー安岡氏を拝み倒す。(すんまへんな。只でやらせて・・あ、仕方なくは冗談ですから)

その後本社に移り、少しは業績もUPしてきた。その頃たくらんだのが、ショールームを使ったコンサート(笑)。頃は丁度ブルース100年。真剣に企画書を出そうと思い、関係者から話を聞いた。しかし、そこの運営は別会社に丸投げしていると判り、計画は頓挫。まったく、つまんねー会社だな。え?なにを企画したかったって? 弊社は上がりの半分近くをアメリカから稼いでいるので、少しは返そう。・・と言うことでB.B.Kingを呼べないかなぁと(笑)結構な余禄だったでしょ。ま、妄想とも言ったほうがいいかも。
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