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周りの力

最近、お笑い番組が面白くないように感じる。やすきよの録画を見ると筋を知っていても笑ってしまうので、笑いの感性が鈍った訳でもないと思う。はっきり言わせてもらうと、若手で面白い奴がおらん(きっぱり)。

たまにTVを見ると、芸人が出てくるなりキャーキャーと言われている。あれで彼らは勘違いをしてるんじゃないのかな?20年ほど前に漫才ブームと言われた時期があったがちょっとその頃に似ていると思う。

声援は大事だ。サッカーで『勝てたのはサポーターのおかげ』と言っている選手がいるが、そういう面は確かにあると思う。個人的に、サポーターという呼び方は好きではないが、サッカーファンの偉いのは間違ったプレーにはブーイングを浴びせる所だと思う。

少なくともTVで見るお笑いファンには望めない姿勢だと思う。大体自分で金を払ってないから、簡単に笑うんじゃないかと勘ぐってしまう。ぼーずはたまにしかTVを見ないのでそう感じるのかもしれないが、エンタのなんちゃらとかいう番組を見ると、芸人って使い捨てなんだと思ってしまう。次々に知らない奴が出てきて、その大半が面白くない。

話はかわるが、先週の日曜に近所のインドレストランに初めて入った。店員もインド人でいかにもと言う店だった。しかしインド人ってのは似た顔が多いな、どっかで見たような気がすると思いながらオーダーすると・・・『前にも来たよね?』とその男性に聞かれた。

初めてなんだけど・・でも、あなたとどっかで会ってるよね。西荻だっけ?高円寺?違うな。彼はにっこり笑って言った。『半蔵門で良く来てくれたでしょ』そーか、ガンジスの兄ちゃんだ。都内にしては安くて美味かったので、本社時代に良く通った店だった。カレーもさることながら、ここのもっちりとしたナンが大好きだった。

支払いの時、小声で伝えた。ターメリックライスが柔らか過ぎる。カレーはもう少しさらっとさせた方が好きだ。パパッド(豆せんべい)を置いてくれ。すると彼は言った。『この辺のお客さん、半蔵門とぜんぜん違う。パパッドは用意しても売れないし、日本人に味を合わせないと来てくれない。』

そーかぁ。売れなきゃしゃーないなぁ。あほうな客は結局自分の首を絞めるのに気付かないのか。今、再生紙の含有率が問題になっている。バージンパルプを多く加えたのに再生紙の率を高く詐称したのが問題になっている。

これなんかまさに客の好みに合わせたからじゃないのか?再生紙の含有率を上げる事は技術的に難しいとコメントしていたが、難しいのは再生紙を白くすることだろう。どんな色でもよく、少々滲んでもよければ100%再生紙も可能なはずだ。

ぼーずの子供の頃、ワラ半紙と呼ばれた粗末な紙があった。本当に藁みたいな繊維の小さな粒が残っていて、鉛筆の先でほじくると、ぽろっと取れ穴が開くような紙だった。学校で配る紙はほとんどこれだったので、授業中よく穴を開けて遊んだものだ。紙なんぞこれで十分と考えればすむのだ。

おかしくもないお笑い芸人を親切にも笑ってやる奴がいる。わざわざインドから来てもらったシェフに日本風のカレーを作ってもらう。ぼーずは後者の方がよっぽどおかしいと思うのだが、どーだろう。
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