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汐風に吹かれて

大学への通学は神戸の西端、垂水という駅を使っていた。JRと私鉄の線路が並んで敷かれており、駅も隣同士。僕は速さと安さで南側のJRを選んだ。須磨から垂水に向かっては山と波打ち際の間を走り、両方の景観が楽しめる大好きな区間だった。

もっと詳しく書くと、ここ塩屋の周辺は山裾から海までは50m程しかなく、そこに2社の鉄道と国道2号線が走っている。場所によっては砂浜や公園が交錯しており、一般の住居を構える場所は非常に少ない。その為に住居は山の斜面に点在し、ユニークな趣を醸し出していた。



天気のいい時は2号線をバイクで通学したこともあり、古い洋館がいくつかあるのは知っていたが、入ったことはない。その中でも有名なのが上の写真旧グッゲンハイム邸。15日にはここで地元の音楽祭があり、今年もワニクマが出るというので出かけてみた。

このボナワンダ祭り、普通の祭りと言うよりは地元のカフェとカレー屋さんが始めたイベントなのだが今回で7回目だという。神戸の外れにあってこの規模と回数はちょっと自慢できるんじゃないかな。ワニクマの出演は夕方から、大広間で演奏だという。まずはリハにお邪魔する。



普段は扉を締めきってのリハだそうだ。主催者さんお忙しかと思っていたら、扉が締められた(笑)。キッチンで売られていたカレーが美味しそう、さっき食ってしまった炒飯が恨めしい。待っている間に我慢が出来なくなり頼んだら『タイカレー海老抜きでもいいですか』値段据え置きの欠品カレーは嫌なので牛スジカレーに変更したが、美味い!



入れ替え制なので実質演奏時間は30分強、この時間では東京から寺内さんは呼べなかった模様。最近は創立メンバーの石田さんが戻り真紀ちゃんとツインギターになっている。ゆうぞうさんは相変わらず多芸なイッチョ噛み演奏だが本業のパーカッションはさすが。



終ってからタイカレーを食べてたミノルさんに『海老抜きぃ~』とおちょくると『にいちゃんに「海老抜きで値段そのままか?!」と言ったら温泉卵付けてくれた』とにっこり・・・やるなぁ(笑)



このグッゲンハイム邸、名前と異様に高い小便器の位置からドイツ系と推定したが、帰って調べたら正解だった。出てすぐに山陽電鉄が走っているが、踏切は無し。浜大津にあるどない屋並みの危険度か(笑)



目前の国道2号線。大学時代はもっと細く、両端の舗装がいい加減な道路だった。原付とはいえ高性能を競った時代だったので、愛車FS-1はメーター読みで95Kmを出した。お蔭でなんとかトラックと併走が可能だったのを思い出す。



最後に、この洋館前景を上げておく。和洋折衷で見事。

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