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職業病

ムツゴロウこと畑正憲さんが大学、研究室時代の友人達と寿司屋で飲んだ時に外子を持ったエビが出たという。見ると卵の段階が分かれており、生んですぐの透き通ったものから孵化寸前のものまであったという。つい日頃の癖で『こいつは発眼卵だ』『俺のはもうすぐゾエア(幼生)だ』などと箸でつつき回して騒いでいると食いもんで遊ぶんじゃねえ、さっさ食ってくれと職人が怒り出したそうだ。

皆さん生物学を学び実験に明け暮れた人達だったので興味のある方に話が進み、つい食べるのを忘れたというのだ。そう言えば、製造業のぼーず達も若い頃、飲み屋でビール缶を見て設計担当の友人が『なんで鉄をこんなに薄く延ばせるんだ』と言い出し『抜き勾配はついてないけど』『2ピースの方が安いな』なんて話で盛り上がったことがあった。一種の職業病といえるだろう。

ある日先輩の一人が言い出した。『割り箸ってどう作るんだろう。のこぎりで切ったなら隙間が出来るだろうがぴったり合っている。刃で切ればくっついているべき部分も裂けるんじゃないか?』飲み会の話題は割り箸に(笑)。ええ、熱心なぼーずは、次の飲み会のために翌日、割り箸屋のサイトを調べましたがな。

高級な奴は比較的簡単だった。家具、家を作る為の材木は角材のため、円柱の孤の部分を4面切り落とす、その部分や間伐材を薄い板にして職人が1本1本切り出すというものだった。最高級品は縦方向に四面、対にして八面の面取りがしてあるという。

難しいのは安価な割り箸だ。エゾ松を輪切りにして蒸し、大根の桂剥きのようにして長く薄い板を作る。そこから整形するというのだが、方法が書かれていない。困った。これでは先輩の疑問には答えられない。

しょうがない最後の手段。その会社に問い合わせのメールを送った(笑)。すると専務がすぐに返事をくれた(社長の奥様だったのだ)。それをまとめると下記の図になる。急いでお礼に車のぬいぐるみ(ショルームの売店で売っていた)をお送りした。



聞くと簡単だが、刃はかなり薄く作られているのだろう。メンテも大変そうだ。しかし、こうやって作り方を見ていくと、ちょっと気になる考えが浮かんで来たのだ。(多分続く・・・と思う)
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