類人エン(さすらいの詩~砂一詩集)

旅の終わりにこそ続けて流離う。
遠回りの道。
迷うな!それが真の勇気。
無限の嘆きは感謝。
神への祈りだ。

遠き異国の果てに  To outskirts of a far foreign country

2007-03-29 23:42:47 | Weblog
遠き異国の果てに
夢を見、夢を重ねる
捨てられた幻の棲家を

遠き異郷に
尋ねて我を見つける
哀しきは胸の鼓動かな

明け方に目覚め
夜具の中に空ろぐ
我無き世界を

落ち延びて
他国の繁栄にまどろむ
哀しき我

重ねては重ねて
絶望に彷徨う
我の一生なり

尋ねる人も無く
尋ねてゆく勇気も無く
異郷に骨を埋める

尋ねきて尋ね行く
雲も無く
異国の夜具にまどろむ

過去を重ねて振り返る
今日を生きる身に
故郷さえ便りなく
人の縁の儚さよ

追われては追われては
異国の壁の中に
一生を終える

神に祈りを  The prayer to the god

2007-03-29 10:59:47 | Weblog
神に祈りを  
この罪深き人類。
人々は生まれながらにして
「神」が必要だった。
罪深きこの者たちに
絶対神としての身を捧げる支配者が必要だった。
故に救われたのだ。
そのことで人は救われたのだ。
神に召されることで
この野蛮な下卑で下賎で俗悪な人間共を
救ったのだ。
神に召されることは人間の宿命である。
神の仕える者達も神に祈りを捧げる者達も皆同じである。
神に祝福と抱擁を受けているからだ。
ああこの生命の儚さ、虚しさ、激しさよ!
今、祈りで唯一偉大なる宿命の神が癒してくれる。
ああ祈りたまえ!
前世も現世も未来も永劫たらんことを。
神、それは即ち普遍の愛なり。
神よ、貴殿はこの人類と一体の価値を共有する。
ああ!捧げよ、さらば捧げん!

神への道のりは遠いが何時もあなたに微笑みかけ両手を広げる。
そして、何時もあなたの傍で囁く。
神は愛。
そして、愛は何時もやさしく寛大だ。
生きるということはこの地球にこの宇宙に生を受けた時、
既に神の支持を得ることを意味した。
だから神は何時も傍にいてあなたを見守る。
そうだ、もう怖いものはないに違いない。
さあ、我々は神に祈ることを約束しよう。
神に祈りを!

2007年3月1日 チャイナ国境にて
光砂一(ひかりすないち)