なんだか、ちょっと滅入ってくる。
殆ど若干の被災者風情の私ですが、初めて、今までの震災、被災地の人たちの気持ちがほんの少しですが、わかったような、気がした。
TV報道って、なにかちょっとずれている、と感じる。
ほぼほぼ予定調和なインタビュー報道って、ニュースに値するのか。
それで、思いっ切り、気分を変えて、旅ばなし。
ヘッセの生まれた町、Calw。
何度、訪れても好きな町。
Schwarzwald シュバルツバルト黒い森、ヘッセの小径を歩く。
シュバルツバルトの森で出会った人々。十字架を背負っている人がいる。
どのような人たちの一行なんだろう……。
外国を旅すると、こういう私の文化的アイデンティテイの予想を超えた状況に遭遇する。
これが、たまらない。
広場で昼食、ここでも例によってビール!
「ソーセージを食べたい!」と、Mちゃんが言った。
それで二人で「ソーセージ!ソーセージ!!」とウエイター君に言うのだけれど、「は?」の顔だ。
はたと、ドイツ語でWurstヴォルストだったかと気づき、そう言ってみると、ウエイター君、納得のにっこり顔で「ヤー」と言った。
Wurstヴォルストって、チョー馴染みの単語なのに、頭の中の変換バージョンが完璧ダウン状態でした。
でも、この現代に英語が通じない町って、いい。好ましい。
30年前は、ヨーロッパの国々、田舎へ行くと英語が通じないのが当たり前だった。
EUになってから、オランダなんかオランダ語が消滅するんじゃないかと危惧するほど、どんな田舎でも英語が通じる。
ナゴルト川。少年ヘッセはこの川で泳いだという。
聖ニコラウス橋と聖ニコラウス礼拝堂。
橋にはヘッセの像がある。
ヘッセの生家が今はブディックになっていて、そこで買ったマグカップ。
ブディックでマグカップの商魂って、さすがです!
これ、確か1個10€だったような気がする。
結構気に入って、日々使っている。
買う人、いるんだろうなぁー。多分、日本人ばっかりかな。シュバルトバルトへ行く近道で出会ったおっさんが、日本人はヘッセが好きだって言っていたもんね。
まっ、私もそのヘッセ好きの日本人の一人だけど。
あ、だけど、3回、訪れて1度も、日本人と会ったことがないぞ。
クリスマスマーケットの季節。
秋。
今回の初夏。
一緒に旅をしたMちゃんとヘッセの『知と愛』について語りあう。
Mちゃんをヘッセ好きに、引きずりこむ。(^○^)
翌日、私たちは『知と愛』『車輪の下』の、マウルブロン修道院へ行くことにしたのだった。
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