ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆ 旅ばなし再開   ニュルンベルグ Nürnberg という街

 プラハからドイツのニュルンベルグへ行った。
 プラハ、ニュルンベルグ間は鉄道レールがなく、プラハ本駅からDB(ドイツ鉄道)の、長距離バスが出ている。
 ユーレイルパスを使えるが、座席指定券が必要で、プラハ本駅内にある鉄道のチケット売り場で買う。

     プラハ本駅。美しい。 
     座席指定券を買ったあと、広〜い駅舎内、バスの絵表示に従って行く。
     辿り着いたところが、この写真、旧駅舎のエントランス。案外、分かりやすい。
     クラッシックな旧駅舎を出ると、会社別、行き先別の長距離のバス停が並んでいる。
     
     停留所には、DBと、行き先のNürnberg の表記があるので、すぐ分かる。
     バスは2階立てで、1階は、キャリーバックなどの収納庫スペース。
     積み込む作業の人がいて、しっかりと仕切る。キャリーバックは、ソフト系を積み込んでからハード系になる。
     以前、フランスのバイヨンヌから、スペインのビルバオ行きの長距離バスに乗ったが、その時は自分でバスの収納スペースにキャリーバックを入れた。
     


 3時間ほどで、ニュルンベルグに到着。     
 終点のバスターミナルで降りる。
 徒歩4、5分の所にニュルンベルグHbf駅がある。
 駅前ロータリーの横断歩道を渡ると、もう目の前が、アルトシュタット(Altstadt)旧市街だ。
 ニュルンベルグは、ヒトラーがナチの党大会を度々行ったた街で、第2次大戦後にはナチスの戦争犯罪者を裁く裁判が行われた街。
 のほほん物見遊山の観光客の私は、内心ちょっと、複雑な気持ち……。



     




           季節は5月。ホワイトアスパラのシーズン。 
           ドイツ人は、このホワイトアスパラが大好きで、この時季をずっと心待ちしているという。Ich auch!

        左端の野菜はルバーブ。 
        オランダに住んでいたとき、ルバーブのジャムをよく作ったものだ。

         
    ほぼ中央の野菜が、大好きなアーティチョーク。         ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、どれも新鮮で、甘くておいしかった!!



                         
                     例によって、いつも通りにビール!!  それに、Wurst ヴォルスト(ソーセージ)!!







 この街から、プラハまでの鉄道レールがないのは、ずっと不思議だったけれど、行ってみて、何気に解せるような気がした。ほぼ思い過ごしかも知れないが。
 
 ニュルンベルグは、いろんな意味で、あらゆる意味で、先の戦争の歴史を背負っている街だ。


               
                ニュルンベルグのウィキペディアより拝借。
                連合軍の爆撃で破壊されたニュルンベルグ。
                人々は、瓦礫のひとつひとつを拾い集めて、街を復元したのだという。
                ドイツには、このように復元された街が沢山ある。


 しかし、ナチスはヨーロッパに住むユダヤ人の3分の2を殺した。

 『アンネの日記』より。
 「わたしたちはけっして、ただのオランダ人にも、ただのイギリス人にも、いえ、その限りでは、どんな国を代表する人間にもなれないでしょう。わたしたちは常にユダヤ人だからです。でもわたしたちは、それを望んでもいるのです。」
 
 これが14歳の少女の言葉なのである。


 
 <追記>
 1945年8月9日、長崎に原爆が投下された日。
 2018年8月8日、沖縄の翁長知事が、亡くなった。









 

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