昔、オランダのライデンに住んでいたことがある。
その時、まだ赤ん坊だった息子を乳母車に乗せては、毎日、散歩をしていた。
オランダは日照時間が少ないから、とにかく太陽の出ている時は、大人も子どもも戸外に出るのだ。
devalkと言う名前の風車。英語だとThe Falcon(ハヤブサ)
第二次世界大戦中は、羽の角度によって、レジスタンスとの暗号になっていたという。
私が住んでいた当時、ライデンに高い建築物はなく、遠くからでもdevalk、大きな風車がみえた。私の大好きな風車だ。
それを目印にもどれば、どんな道を行ってもまずは家へ帰れると思い、随分と町の隅々まで乳母車の息子とともに歩き回ったものだった。
そんなある日、運河にかかっていた橋がこれである。
階段!!
橋のたもとで、茫然としていると、通りかかった青年が、ひょいと息子が乗ったままの乳母車を抱えて、橋を渡ってくれた。
それから約30年。
あの橋は、今も、あるだろうかと、グーグルマップで検索したら、なんとあった!
やったね!!
思わず、プリントアウトしてしまった。
つくづく思う。
時間の流れ方がちがうのかなぁって。
因みに、橋の両サイドの溝は、自転車の車輪用。
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