ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

映画『スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF-104』

映画『スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF-104』予告編

 

 

私たち、日本人にとって、ロッキード社といえば、即、田中角栄との、ロッキード事件が想起される。
戦後、西ドイツもアメリカ軍からの強力な要請で再軍備をするんだけど、その時にロッキード社の戦闘機を買わされちゃうわけです。
916機もです。
それが、なんと迎撃機を爆撃機に改造したもので、テスト飛行もろくにしていないという、いわば不良品。
262機が墜落。35%が墜落です。
死亡殉職したパイロットは約116人。
2週間に1人死亡したという。

このように多くの墜落事故が生じ、西ドイツ空軍は、自殺、操縦ミスと言う理由にし、事故原因を隠蔽。

そこにパイロットである夫を失ったたった一人の女性が、立ちが上がって、同じく夫を亡くした女性達と団結して、ロッキード社と裁判闘争をするという内容。(因みに、このスターファィターと呼ばれたF-104は、日本の自衛隊も買っている。)

映画で描かれる1960年代の西ドイツの政府というか軍隊の、ナチス的というかゲシュタボ的な雰囲気、ムンムンで、なんか泣けた。

西ドイツも、アイヒマンの所在をモサドに漏洩し、逮捕してもらって、イスラエルで裁判が行われるまで、ナチスの残党が政府内に沢山、いましたからね。

 

そういうことを、思うと、ヴィツゼッカー氏やメルケル首相を、ほんと、尊敬してしまいます。

 

それにしても、邦題のダサいことといったらない。
いい加減にして欲しいです!!

未亡人って、なに?っと怒鳴りたくなる。

 

 

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