『ゆめくい小人』の内容を要約すると、"まどろみの国"の王女が、とても怖い夢をみてしまうので、王とお后が苦慮し、国中に、王女の夢を取り除いてくれる人はいないかというおふれを出すのである。
国中の人々が、それぞれ、一生懸命、探すが見つからない。(2枚目の画像)
しかし、ついに父親である王が自ら、王女のために、怖い夢を夢を取り除いてくれる人を探す旅に出る。(三枚目の画像)
そして、とても薄気味悪いけれど、どこか愛嬌のある"ゆめくい小人"をみつける。
四枚目の画像では、その小人が、怖い夢を取り除く呪文を書いているシーン。
この絵本は、ドイツで1978年に出版され、日本には1981年に出版された。
私が購入したのは1988年。
なんとその時で10刷である。
当時、私は、とても驚いた。(引き続き、今も驚きは持続中)
まず、どうだ!のこの文字数である。
そして、絵の暗い色調に、小人のなんとも薄気味悪い姿。
これを出版した偕成社は、えらい!!
出版後7年の1988年で10刷なのだから、2018年の現在、どれほど増刷されているだろう!
なによりも、重要なのは、こどもが、怖い夢をみた時、この呪文は、本当に役に立つ!!
大人が決して軽んじてはいけないと思うのは、こどもが怖い夢をみてしまった時の不安感なのである。
その不安感に太刀打ちしてくれるのは、この"ゆめくい小人"の薄気味悪さが放つパワーなのである。
『ゆめく小人』は、昨今、大流行の、いわゆる躾のための脅し絵本ではない。
そして、ぶりっこヒューマン感が漂う絵本でも、教訓垂れ流し絵本でもない。
よく聞く大人の言葉「今のこどもには理解できない」というのは、かなりの思い込みじゃないのかなーと思えてならない。
今のこどもを、バカにしちゃいけないぜよ!!
その証拠に、結構、良い絵本が、実は、いっぱい出版されているのだ。
しかも、文字数もたっっぷりの絵本もね。
* * *
今日の晩ごはん。
反省 → それぞれの量が多すぎる。
食べる量と消費する量のバランスが、カンペキ、狂っている。
反省 → → → ああ、私って、調理の達成感を楽しみすぎているかも。
書かなきゃ。
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