ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆『砂上』 桜木紫乃  角川書店

                       


 今、読みたい本。
 でも、ちょっと切羽詰まった作業に追われているので、目の毒だ。


 

 <追記>
 午後、耳鼻科へ行った。
 まだ通院している。
 去年の11月に航空性中耳炎になり手術した耳がまだ完治していないらしい。
 聴力が回復しないのだ。

 だからという訳なのか、そうじゃないのか、ちょっと不明だけど、「自然に剥がれるまで待っているつもりだったけど」とお医者さんが言った。
 続けて「痛かったら、言って下さいね」と言うと、鼓膜の傷跡のかさぶたを、ピンセットで取り除いた。

 看護師さんが、両耳から取り除いたかさぶたを見せてくれた。

 そして、お医者さんが「どうかな? 軽くなった?」と言った。
 その質問に、一瞬「え?」と思ったが、「はぁ、なんとなく」と、私は応えた。
 鼓膜のかさぶたを取って、軽くなったという感覚に、私は心の中で、首をひねった。

 次は2週間後と言われた。
 とっても、良いお医者さんなので、私は、素直に「はい」と応えた。

 すっかり、受付の人とも、検査をする人とも、看護師さんとも、打ち解けて話しかけられるような良い関係になってしまった。

 
 

 病院の帰り道、雪がキュッキュッと鳴る道を歩いてきたら、鼻まで痛くなった。
 氷点下4度ぐらいなはずで、今日は風もない。
 それでも、この寒さである。


 ピョンチャンのジャンプの選手は気の毒だった。
 氷点下11度に強風だものね。
 ジャンプ台の奥に風力発電の風車が見えていた。

 そんな場所にジャンプ台作って、しかも、男子も女子も、夜の9時過ぎから試合を始め終わったのは日をまたいでいた。
 北海道出身の、しかも北海道でも特に寒い町の出身の葛西が、中止にして欲しかったと言っていたほどの寒さだったのだ。

 オリンピックなのに、選手よりも、大事なことがあるらしい。


 ああ、そう言えば、『砂上』の桜木紫乃も、北海道の人だった。
 札幌の隣の江別市に住んでいると、プロフィールに書いてあった。

 そんなことどもを、思いながら、寒い雪道をキュッキュッと歩いて帰ってきた。

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