白血病闘病記は(1)で一旦終了します。

白血病闘病記(2)「再発編」は、後日掲載予定です。
少しの間、撮り溜めた写真をアップしていきます。

病名宣告

2021-05-08 09:55:26 | 日記
 2017.03.11

  実はその紹介状には、続きの文書があった。

  それは、AML 急性骨髄性白血病......の疑いの為、再度の精密検査が

  必要です......と。

  まだ疑いがあるという段階だった。

  疑いはあるが再度の精密検査によって、それが晴れる場合も考えられる。

  僅かな望みを持ってその診察日まで極力普通に過ごそうと努めた。

  1日目は微熱はあるものの自宅でごく普通に過ごした。

  2~3日目は、以前から予約をしていたこともあって、東京へイベント

  の参加の為遠征していた。(微熱は続いてる)

  ただその間も、一抹の不安が常に付きまとっていた。



 2017.03.14

  会社に出勤し午前中の仕事のあと、紹介状を持って病院へ行く。

  月一の割合で通っているその病院は、会社の健康診断でコレステロール値

  が高いための投薬治療で、簡単な診察のあと薬の処方をしてもらう

  だけで、主治医の先生も特別なことはしない。

  体の調子を報告し、それについて先生がアドバイス的に話をする。

  だいたい10分程でいつも終わる。

  この日は事前に医院から連絡が入っていたせいか、受付を済ませ

  紹介状を提出すると、程なく名前が呼ばれて診察室に入った。

  主治医が早速紹介状を広げ、病名は聞かれてますかと、いつもより

  少しトーン低く話しかけてきた。

  自ら封を開き、それを検索した自分自身にとっては、あらためて病名

  を宣告される事になる。

  すでに知っていた自分は、少しの罪悪感も手伝って「いいえ」と答えた。

  そして、主治医から病名が宣告された。

  おそらく普通はここで、衝撃を受けてパニックになり取り乱し主治医に

  怒涛の如く質問を浴びせ、頭の整理が付かないまま茫然とするのだろう。

  しかしその時は冷静に受け取っていた自分がいた。

  ここの病院も比較的大きな病院で、救急病棟もあり診察科も多く、設備も

  整っているのだが、血液内科がない為ここでは治療ができないという。

  主治医より市大病院を紹介され、早速予約を入れて頂き日程が決まる。

  3日後の診療日まで時間がある為、その日は一旦帰宅する。

  次の日、その次の日と不安の中仕事を続けていよいよ明日が診察日かと、

  思っていた矢先に、市大病院の先生から直接電話があったのは、その日の

  午後だった。