2017.03.21 入院当日
AM8:45 事前に予約を入れていたタクシー会社より配車の
いまは無き、某社ピンク色の車が到着する。
自宅前、入院に必要な衣類、洗面具、その他必要と思われる物を詰めた
ケースを乗せ、実家へ向かう。
父親と母親が立っており、後部座席から合図をするが気づかない。
おそらく、入院でいずれ抗癌剤を投与されることを考えて、髪の毛を
かなり短くしていた為と、車がピンク色だというのが原因だったろう
と思う。
父親に見送られ母親と病院をめざす。
事前に来院していたので、受付まではスムーズに進んだ。
待つ事30分
。
入院案内係の方が自分が入る病棟まで案内してくれた。
病院のワゴンを借りていたので荷物の運搬に苦はなく部屋まで到着。
初めての入院で初めての部屋、ベッド、床頭台、その他全部が
目新しく、不安を感じながらもこれから送る入院生活に、興味津々で
乗り込んだのである。
部屋の荷物を整理し一息付くと、看護師さんの呼び出しがあり、
いまから検査を行いますと。
市大病院で一通り検査を経験していた自分は、何の検査をするのだろうと
不安になり、看護師さんに聞いてみた。
内容は市大病院で受けた検査と同じだった。
本人カルテは申し送りされるのだが、それでも一通りの検査が必要との事
だった。
検査の数が多く、すべて終わるのに半日近くの時間を要した。
母親はその間も居てくれて検査終了後も遅くまで居てくれた。
リュウマチを患っており、長時間の姿勢があまり良くなく、座っている
だけでも、かなりしんどいはずなのに遅くまで居てくれた。
この日の検査は患者に一通りするごく一般的な検査であって、
これに比べれば比較にならないほどの検査、処置が次の日から始まる
ことを本人はまだ知らない。