吉田修一著
「泣きたくなるような青空」
ANAの機内誌に掲載されたエッセイ集。
一つの作品が5分で読めるエッセイ集。
コロナ禍のなか世界を旅した気分です。
☆彡関係ないけど 村上春樹
➣スプートニックの恋
・空の青が昨日と同じよう一刻一刻その深みを増し、大きな円形の月が海の上に昇り、いくつかの星が空に孔を穿った。斜面を上ってくる風がハイビスカスの花を小さく揺らせた。突堤の先に立って無人灯台が古めかしい光を点滅させていた。人々がろばを引いて坂道をゆっくりと下っていった。声高な会話が近づいては、遠ざかって行った。
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