金田博美

「祖父に逢いに行く」フィリピン慰霊巡拝団に参加して
www.amazon.co.jp/dp/4434286900

親父と癌の思い出

2022-02-27 12:02:58 | Weblog
2022年2月27日(日)快晴。
つい晴れとは書かなくて快晴と書いてしまうような、寒さに弱く晴れが好きな爺である。

今日の午後スバルに軽トラックスズキ・キャリーを下取りに持っていき、新車の軽トラック、スバル・サンバーを乗って帰る。


スバルに行ったときに、購入するS-4の試乗車があるので楽しみだ。

親父が私の年の頃には、多くの手術を経験していた。

親父は60歳で胃がんの手術をして、術後腸閉塞を何度か繰り返した。

親父は胃の大部分を切除したので、一日に食べる食事の量は少なくなったが、胃の中で留めて消化することができないので一回に食べる量は少なくなり、食事の回数は増えた。

親父が手術する前に、病室で手術着に着かえ麻酔注射をしてストレッチャーでエレベーターに移動している時に、親父に大きな声で声をかけた。

「おやじ、がっばってなぁー、みんながついているから大丈夫やから」といった。

普段は何も話さないし、病室でもほとんど話さなかったと思うが、その時に親父に、手術室に向かう絶対に不安だらけで、多分前の晩も睡眠薬も効かずにほとんど眠れなかった親父に、息子として何か声をかけないといけないと思った。

親父にやっとの思いで声を掛けたら、親父はエレベーターに向かうストレッチャーの上で、思った以上に力強く手を挙げてくれた。

それだけでじゅぶんだつ思った。うれしかった。


手術は予定した時間より長くかかった。待合室には同じように手術が終わるまで待っている親族が何組かいた。

手術が終わり説明を受けるために、お袋と私が手術室に入ったら、ベッドの上で横になっている親父が、すごく小さく見えた。

切除された癌は富士山のような形に盛り上がっていた。

これが親父の命を奪おうとしていたのだと思った。手術は成功したが、開腹手術をするだけでも体にダメージを与え、内臓が手術で空気に触れ、人間の手が加えられ、もとあった位置に戻しても収まりが悪いのか、術後3回腸閉塞を患い入院した。

ちょうど私と同じ年の頃だ。私は親父ほど癌に辛抱強く立ち向かうことはできないと思う。


もう、その親父もいなくなった。

☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣カンガルー日和より
・外では雪が降りつづいている。そして百頭の緬羊は闇魔の中でじっと目を閉じている。

・我々は同じ列車に乗り遅れてしまった乗客同士といった雰囲気でハンバーグ・ステーキを食べ、コーヒーを飲んだ。

私の自動車遍歴

2022-02-24 11:52:00 | Weblog
私の自動車遍歴
親父のトヨタ・カローラ20

トヨタ・セリカ・1600ST

三菱・シグマ1600

三菱・ランサーGSR

三菱・セレステ

ホンダ・シティ

ホンダ・トゥディ

スズキ・アルト2サイクル

トヨタ・カローラ

トヨタ・ヴィッツ

三菱・ミニカ

スバル・ビィビィオ

ホンダ・ビート

ホンダ・ステップワゴン

スバル・レガシーGT

三菱・ランエボⅣ

スズキ・アルトRS

スバル・WRX S-4

 
徐々に車の思い出を綴りたいと思います😀 

ケンタ→資うどん+ぼたもち

2022-02-24 11:42:32 | Weblog
年がいもなく、

昨日のお昼ケンタ食べて胸焼け。

今朝は大人しく資さん。

性懲りもなく、ぼたもちを買ったけど(笑)

☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣カンガルー日和より
・外では雪が降りつづいている。そして百頭の緬羊は闇魔の中でじっと目を閉じている。

2022年2月23日

2022-02-23 19:29:22 | Weblog
23日(水)曇り。今日も寒いが、予報では週末は幾分かあったかくなりそうだ。

浅田次郎「月のしずく」を読み終える。短編で構成されており、中国やイタリアが舞台の物語が収録されていたので、旅行をするように読めた。

最後にどんでん返しや、意外な方向にする物語ではなく、ごく普通の終わり方をする話が多くて、むしろその展開の方が自然で現実味がわく。

☆彡関係ないけど 村上春樹 ➣カンガルー日和より
・彼女はまるで未来を写し出す鏡でものぞきこむように、カメラのレンズのまんなかを擬視したまま語り続けた。


2022年2月22日は猫の日

2022-02-23 13:22:05 | Weblog
今日は2022年2月22日で2が六つもある猫の日だそうである。

農業新聞のコラムの中で開高健氏と中国の指導者鄧小平の言葉を引用しているので一部抜粋させていただく。

・・開高健「気ままに人の愛情をほしいだけ盗み、味わり終わるとプイと振り返りもしない」、

鄧小平「白い猫であれ黒い猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」。

毎日新聞、山口新聞と農業新聞をとっているが、今朝の農業新聞のコラムは面白かった。

☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣1973年のピンホールより

・きっとそこには平和な時代の古い機械のような温かい秘密が充ちているに違いない。

・故障した冷蔵庫みたいなこわばった微笑を口もとに浮かべていた。

2022年2月21日 歯科治療

2022-02-22 10:45:16 | Weblog
2022年2月21日(月)曇り・寒い。

9時Yクリニックで左上奥歯の継続治療。

麻酔中手をされる前に、歯科医師が「チクチクします」と言う。

麻酔注射をされるのも診療台で口を大きく開けているときに言われ、「チクッとします」のチクッは普通一回なのに、チクチクと言われ、不安が増大したが、まな板の上の鯉なので泣くわけにもいかず一心に耐える。

案の定、麻酔注射を打たれる度に数えたら、小さな奥歯の歯茎に10か所打たれた。

その後レーザーという単語が聞こえたが、意味がわかなくても口を開けたままうなずく。

治療が終わり、舌で治療したあたりをなぞると、歯茎の上部が短くなっているので、レーザーメスのようなもので切除されたのだろう。

レーザーというと、どうしても子供の頃テレビのドラマやアニメで見たレーザー光線を思い出す。

その中でも、スーパージェッターは常に光線銃を手に持っていたような気がする。

宇宙家族ロビンソンで船長の補佐をするフライディという名前のロボットを思い出す。

腕がゴムの蛇腹でできており、手は犯人を取り押さえる時に使う「さすまた」を小さくしたようなシンプルな作りで、どうひいき目に見ても器用な作業には不向きな作りだった。


すぐに固まるゴム粘土のようなもので歯の型取りをして終わったが、昼前にもう一度型取りをしたいとの電話があり、午後受診する。

運動不足なので、図書館に行き地下一階から四回まで二往復するが、結構息が切れる。

☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣カンガルー日和
・彼は才能が枯れ尽きてしまった作曲家のような顔つきで餌箱の中の緑の葉をじっと眺めている。
   

向田邦子著「向田邦子を読む」

2022-02-20 22:38:40 | Weblog
2022年2月20日(日)曇り・明け方雨。

今日で北京冬季オリンピックが終わる。

今22時30分閉会式をしている。長男に青汁を送る。

みんなで飲んで少しでも元気でいてもらいたい。

向田邦子の「向田邦子を読む」を読み終える。

向田邦子さんの対談や思い出、走り書きの遺書も掲載されていた。

Amazonで向田邦子さんに関する本を発見したので注文する。

多くの方が向田邦子さんへの強い思いが読み取れる。

脚本家、小説家、エッセイストの向田邦子さんではなく、向田邦子さん自身のの生き方に惹かれるのだろう。

☆彡関係ないけど 
村上春樹著
➣カンガルー日和
・彼は才能が枯れ尽きてしまった作曲家のような顔つきで餌箱の中の緑の葉をじっと眺めている。

・きっとそこには平和な時代の古い機械のような温かい秘密が充ちているに違いない。


お袋の思い出・蒸しパン

2022-02-20 22:11:02 | Weblog
2022年2月19日(土)雨・時々小雪もちらつく。

コロナワクチン3回目接種をした左腕が少し痛い。

副反応なのか体の節々も少し痛いが寝込むほどではなく、普通に新聞や読書をする。

新聞に載っていたが、無害の偽薬を注射しても30パーセントの接種者には副反応的な症状が現れるらしい。

私は素直なので、そちらのほうかもしれない(笑)。

子供のころの事を、何かにつけふと思い出す。

おふくろがパンを作ってくれたことがある。

正しく言えば蒸し器で蒸しパンを作ってくれた。

熱くて湿り気があり重かった。子供の頃の思い出に小さな灯がともる。

親父もお袋も若くて元気で弟も小さくてかわいい。

だけど私の奥さんと子供たちはまだいない。

☆彡村上春樹著
➣1973年のピンホール
・蝋燭(ろうそく)を吹き消した後に立ちのぼる一筋の白い煙のように、彼の心の中の何かが闇をしばらくの間漂いそして消えた。それから長い沈黙がやってきた。

ピザ🍕👀‼️

2022-02-18 23:26:31 | Weblog
近くにピザやさんが出来たのてネットで注文して取りに行きました。
なんと取りに行ったら半額。って言うか、配達してもらったら倍額(笑) 
🇮🇹イタリア人の地が騒ぐ👀‼️

#ピザ #ドミノ・ピザ #イタリア #デリバリー

「好きなことだけとことんやる」立花隆・・

2022-02-18 18:30:09 | Weblog
2022年2月18日(金)晴れ 
9時30分S医院にて三回目のコロナ・ウイルス接種をする。

妻は6日前にY病院でモデルナを接種したが、私はフアィザーだった。

どちらでもよかったが、予定より少し早く打ててよかった。

接種の順番を待っていたら、受付の人が窓口に来た人に今日ワクチンが一本余りますのでうちませんかと尋ねていた。

無駄にならずに、誰かうてたらよいがと思う。

その後、快晴なので湯玉の海岸を一時間散歩していたら、高校の時の同級生Hの家があったので、尋ねたが本人不在で奥さんに名刺を渡して帰った。

その後、本人から電話がかかり、仕事を半日しているが、連絡して会おうということになる。

昨年山口新聞に掲載していただいたコラム「東流西流」を読んでくれて、自費出版した本も買ってくれたようだ。

昼食後、NHK・BSで録画していた和田勉氏の番組を観る。素晴らしい人だと思う。

昨日観たNHKの番組立花隆と田中角栄の中で立花隆氏が「好きなことだけとことんやる」と言っていたが、今更ながら、まさしくその通りだと思う。

もう私に残された時間はあまりない。

あれも知りたいここにも行きたい、ついでにこれもしたいではいけないなと思う。

残された余生「好きなことだけとことんやる」。

アマゾンをパトロールして注文していた、水木しげるの「妖怪大図鑑」と「カネゴン」、「ブースカ」のソフビが届く。

昭和の昔、子供の頃が懐かしい。向田邦子著「お茶をどうぞ・向田邦子対談集を読み終える。

向田さんが生きている気がする。対談された方の中にも亡くなられた方が随分と含まれている。

昭和が知らぬ間に遠くに行ってしまう。

☆彡関係ないけど 村上春樹 
➣1973年のピンホールより

・蝋燭(ろうそく)を吹き消した後に立ちのぼる一筋の白い煙のように、彼の心の中の何かが闇をしばらくの間漂いそして消えた。それから長い沈黙がやってきた。

何気ない一日だけど・・妻に感謝

2022-02-18 17:51:26 | Weblog
2022年2月
17日(木)曇り
寒いが風がないので昨日よりは過ごしやすい。

妻は朝から掃除や洗濯をしていれる。

今日は掃除機もかけていた。

寒いので新聞や本を読み、ほとんど動かない私から見ると、妻の家事をする量は、長時間ストレッチや体操はどれくらいの時間に換算されるのだろう。

動かない男性の方が短命なのも、そのあたりが原因なのかもしれない。

関係ないけど 村上春樹 
 
➣1973年のピンホールより

・頭の中はまるで古新聞を丸めて押し込んだような気がする。眠りは浅く、いつも短かった。暖房がききすぎた歯科医の待合室のような眠りだった。

・あたりはまったくの暗闇に変わっていた。それも単色の闇ではなく、色々な絵の具をバターのように厚く塗り込めた暗闇だった。

お茶をどうぞ・・向田邦子

2022-02-17 12:12:11 | Weblog
2022年2月16日(水)寒波 
朝から冷える。新聞や読書、撮りためているビデオを見る。

寒いので外に出るのがおっくうになる。

向田邦子の対談集を読んでいるが、当人が生きていて目の前で対談しているようで面白い。

例えば「茶をどうぞ・向田邦子対談集」の中の和田勉・久世光彦・向田邦子さんと対談では・・

向田・うん。私が「寺内貫太郎一家」を書いたのは、父が死んで七年目です。あの台本も父が生きていたら絶対に書けなかったでしょうね。もし書いたら私がぶたれ、その次は久世さんがぶたれます。局まで来て殴りますから(笑)。

もう一つ・・
向田・和田さんだって大きなこと言えないわよ、ワカサギをずっと鳥だと思っていたでしょう。(笑)。
久世・えっ、ホントですか?
和田・ワカサギは「足が速い」なんて向田さんがいうからさ。
向田・「足が速い」ってのは、浜辺をチョコチョコ走ることじゃないのよ(笑)「腐るのか早い」ってことなの。


和田氏を少し追い詰める学級委員長的な向田さんの顔が見えるような気がする。

時代を築いた和田勉氏・久世光彦氏も皆亡くなっている。
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などのドラが、茶の間に流れていた時代を懐かしく思い出される。

その景色の中に子供の私が呼吸をしている。


関係ないけど 村上春樹 
➣1973年のピンホールより
・僕たちの心には幾つもの井戸が掘られている。そしてその井戸の上を鳥がよぎる。

・頭の中はまるで古新聞を丸めて押し込んだような気がする。眠りは浅く、いつも短かった。暖房がききすぎた歯科医の待合室のような眠りだった。


スピルバーグはなぜ「ウエスト・サイド・ストーリー」を作ったのか?

2022-02-15 22:35:51 | Weblog

15日(火)曇り 
スピルバーグ監督「ウエスト・サイド・ストーリー」リメーク版は名作「ウエスト・サイド物語」を超えた?

スピルバーグ監督の「ウエスト・サイド・ストーリー」を観る。
帰宅後60年前に制作された名作「ウエスト・サイド・物語」と見比べてみる。

新旧二作品を観終わって。
ストーリーは60年前の作品をほぼ踏襲しているが、新しい作品を観て何故?と思った。

相対する二つの組織の決闘で二人死亡して主人公も加害者になってしまった緊迫する場面の直後に、女性たちが能天気に歌い踊りながらデパートの店内を駆け回るシーンに切り替わる。

女性たちは掃除をしている様だが、砂をまき散らし踊りには展示品を勝手に身に着け、終われば乱雑に放置。アメリカ映画によくあるシーンではあるが観る側としては、殺人事件が起きた後の展開が気になり、歌や踊りを観る気にはなれなかった。主軸がずれたしまった感じだ。

この緊迫する場面の展開は畳みかけるように進めてほしかった。
60年前の物語の方は、決闘による殺人事件が発生するより前にこの歌い踊るシーンが設定されており、場所もデパートではなく縫製工場で、主人公の男女二人の歌い踊るシーンがとても美しく、天から光が射し、カメラは低位置から二人を捉え、工場の窓枠が十字架にも見え、教会で祈っているように見える美しいシーンに仕上がっている。

全体の流れから見てもこの方が自然だし、この映画の胆の流れであると思う。

沢山のお金と時間を費やして作られたスピルバーグ作品ということで、どうしてもハードルを上げて観てしまう。

60年前のウエスト・サイド・物語が名作だけに、超える作品を作るのは容易ではないのでしょう。












関係ないけど 村上春樹 
➣1973年のピンホールより
ある日、何かが僕たちの心を捉える。なんでもいい、些細なことだ。

・僕たちの心には幾つもの井戸が掘られている。そしてその井戸の上を鳥がよぎる。

浅田次郎著「見知らぬ妻へ」

2022-02-15 22:26:02 | Weblog
2022年2月14日(月)晴れ

浅田次郎さんの「見知らぬ妻へ」。

短編集で非常に展開が早く意外性もあり面白い。浅田次郎さんの短編は制覇しょう。

後快晴なので水上警察署から唐戸あたりを散策する。

それにしても、もったいないほどの快晴だった。

関係ないけど 村上春樹 
➣1973年のピンホールより

・霊園は墓地というよりは、まるで見捨てられた町のように見える。敷地の半分以上は空地だった。そこに収まる予定の人々はまだ生きているからだ。

・僕がうまい答えを探しているあいだに電車がやってきた。