11月に名古屋市で開かれる「持続可能な開発のための教育(ESD)ユネスコ世界会議」をPRするため、愛知県は名古屋駅前の大名古屋ビルヂング囲いフェンスに、SKE48のメンバー7人が載った巨大広告を設置。公開となる5月1日にお披露目式が催され、河村たかし名古屋市長と大村ひであき愛知県知事がこれに参列した。
全長100mに及ぶ壁面全体に配置されるのは、須田亜香里や柴田阿弥らSKE48人気メンバーの等身大写真。式典で大村知事は「多くの皆様に訪れて頂き、写真スポットとして親しんでもらえれば」と期待を寄せてコメント。また事前に行われた記者会見では、「SKE」よりも「ESD」の文字を目立たせ、「未来をよくするのは、私たちひとりひとり」といった理念を発信するとの説明もされた。
「今回の壁面広告の設置は、規制緩和により初めて(壁全体を覆う)全面広告がOKになった第一号」と話す大村知事。名駅や栄などの市中心部では、条例により壁全体を覆う広告や派手な色彩の使用は規制対象となっていた。しかし、周辺の再開発により無機質な工事用フェンスが増えるため、本年度から規制対象区域で適用緩和の社会実験を開始。「これが皮切りになれば」と、民間の広告利用についても視野を広げている。
ESDは「Education for Sustainable Development」の略称で、環境や貧困などの問題に身近な立場から取り組める人材の育成を目指すもの。河村市長は「Educationには、“教育”という意味だけではなく“応援”という意味も含まれる」と独自の見解を話す。式典前には、5月11・17日に開催される「あいち・なごやESDフェスタ2014」のイベント告知チラシを、市長、知事自ら通行人に配るシーンも。開催まで半年に迫ったESD会議を、大いにアピールした。