「この事業が成功しら 北軽井沢も発展するだろうしかし もし失敗したら」
朝日国三郎は望遠鏡のぞきながら真剣に考えていた。
「実行には細心の注意が必要だ!」

次に国三郎がしたことと言えば、作業着を着て長靴をはき
太い杖を持ち南木山の山中に入って行くことだった。
この頃の南木山には植林の為の細い山道があるだけだった。

国三郎は狩りが好きで若いころから道などない山中を
歩き回って、キジや山鳩、イノシシや野ウサギを追いかけていた。
射止めた時の快感がたまらなかったのである。

(北軽井沢レンタルコテージ・ラーチ)
どんな山中でも朝日国三郎は平気だった。
つづく