「類」朝井まかて著 (装画 森 類)
森鴎外の三男、類氏の幼少期から老年までの物語
庶民にはわからない、偉い人を父に持った人の世間とのズレ
があると思った
「父親が偉大過ぎて、息子は何一つ天資を受け継がなかった」
と、いう言葉がなんだかあわれ
自分の絵画が売れたら・・・小説が売れたら・・・と
家計には無頓着な夫を支え続けた妻が切羽詰まって言う言葉が
あなたはご自分の家庭が、かくも貧しいことすらお分かりになっていない
貧しい?
じゃあ、僕の子供たちは困窮している家の子なのか?
あなた!
働いてくださいませんか、もう限界なんです
これは小説なんだから・・フィクションなんだからと思って
読んではみたが、実際に類氏が執筆した主なものは
「森家の人々」「鴎外の子供たち あとに残されたものの記録」など
偉大な父から離れることはできなかったんだろうなぁと思った
(凡、凡、凡人にはわからない😔 )