「無花果の森」 小池真理子著
夫の暴力から逃れるためにすべてを捨てて
失踪した女性は、見知らぬ土地で
女性画家の住み込みお手伝いになって
ひっそりと暮らし始める
度々、以前の、自分の意思を殺しても
夫に従わなければ暮らせなかった記憶に怯える
夫から逃れても、いつかは見つけ出されるのでは・・
という根深い恐怖心で心は休まらない
DV被害者の心理状態はその場を離れたとしても
解決できるものではないのだなあと思った
ストーリーは暗いまま終わるのかと思ったが
最後にホッとした
著者の作品をまた、読んでみようと思った