B型オバさん独り言ちる

白光

「白光」 朝井まかて著

聖像画の画家 山下りんの物語
明治初期に、これほどまで自分の意思を強く持って
生きた女性がいたことに驚く

弟子入りしても、師匠が下手だと思うとさっさと
辞めて他を探す
西洋画の女画工として一本立ちできるための策、と
友達に誘われ、ロシア正教の教師ニコライとの出会いから
ロシアに留学、その後の苦悩
なんという強い女性だ

また、ほんすじではないものの興味深かったのが
明治の改暦で太陽暦を使い始めたころの事
明治5年、師走の12月3日が明治6年の元旦になり
庶民は、お正月の準備が間に合わなかったとか
梅雨の空に上げていたこいのぼりが雨のない空で泳ぎ
水無月は毎日しとしと雨が降る
七夕のよぞらの天の川も判然としない時期に
織姫と彦星はどうやって会うんだ
と、当時の人々の困惑ぶりも、なるほどだ


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