こんなに沢山いたのかと思う余裕もなく、ひたすら普通の邪霊達(未成仏霊達)を祓っていた時と同じ気構えで淡々と、こなしていました
祓うと彼らは白い姿になって昇天して行くので、私は嬉しく見送りました
こわいとか考え出すとやってられませんが、技にも護身術にも自信が出てきたので、助けてやりたい一心で取り組んでいました
どれも同じような格好をしていましたが、たまに力自慢の者がおり、そのたびに「俺はサタンの大王だ」と名乗って、いばってやって来ることがありました
大王と名乗りたがる者達は、他のサタンと違いしゃべることができ、技も豊富で気味の悪い怪物に変身することができ、手強いでした
私は彼らと心で対話をし、いさめたり説得して苦労して祓いました
…が、後年神様に聞いた所では、あの大王達は実は私の守護霊の一人が変身していて、普通のサタン達に混じって来ており、私を訓練するためにわざと強いサタンのふりをしたのだそうです
なんだと思いましたが、その時は知らずに真剣に戦っていました
…本当に強いサタン達は、もっと昔にその守護霊が、長年かけてみんな祓って下さったのだそうです
残りの普通の力のサタン達は、私が覚醒してある程度お祓いをするように、任されたそうです
(…後にはその守護霊が姿を現し、私と協同で残りのサタン達を祓って行くようになります)
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