賃貸アパートは、大家さんの収支を優先に考えられてきました。
ですから、借り手側が気持よく暮らせるか、という事は、おおげさに言えばどうでもいいのです。
部屋があって必要最低限の設備があれば・・よかったのです。
むしろ、あまり住み心地がよくない方が、借り手の出入りが多くなり、その度に礼金が入って来て儲かったわけです。
バブルの頃、盛んにワンルームマンションが作られました。木賃アパートよりカッコよく需要がありました。
しかし、その部屋の内容は、フロ・洗面・トイレがいっしょになったユニットバスに90cm幅のコンロと流しがついたミニキッチン、それに、とりあえずの収納、6帖程度の洋室..というのがお決まりでした。
その後、市場では、エアコンが標準装備じゃないとダメだとか、トイレは別じゃないとダメだとか、賃貸の必勝マニュアルも変わってきています。
借り手としては、同じ家賃なら、装備がいい方に決まっていますが、ただ、そうゆうマニュアル的考えは、所詮不動産業的立場の考えでしかないのです。
大家さんの立場と言いつつ、客付けによる手数料収入が目的です。あたかも何十年にも渡ってその賃貸がうまく回転していくような夢をみます。いや、みせます。
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時代は変わりました。
小子化となり、あふれた賃貸で、客の取合い。。。
しかも、不動産および建築業界では、資産活用なんて言葉で、地主に賃貸を作らせます。
次々に増え続ける賃貸のため、もともとある賃貸は、家賃を下げて対抗していくしかありません。
しかし、今となっては、作れば借り手がついた時代のものは、お客からすると、まったく魅力がありません。
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外国から、日本の家は「うさぎ小屋」と言われた時代がありました。
それは、『家が小さい』からというのではないと思います。
つまり、単に、儲けのために、これでもか!っと無機質でなんのうるおいもない住戸が詰め込まれた状態を批判されたのです。
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