【築約50年・木造住宅リノベーション・生田の家】
ほぼ完成時の写真をUPしています。
「ほぼ」というのは、引渡前日も工事していて最終形を撮る事ができなかったため、未完の状態の写真だからです。
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階段を上りきるあたりの天井に、シーリングファンを付けました。
理由は、斜め天井の一番高いところに上ってくる温かい空気を下に降ろすためです。
まあ、それは普通の理由ですね。
この家は、木造ですので、1階床下の換気が重要です。
しかし、元の家は、1階の2/3を店舗として使っていてコンクリートの土間でした。つまり元々”床下”はなかったのです。
残りの1/3は床があったので”床下”がありましたが、今回の工事で2/3の土間コンクリートに合わせてコンクリートを打ち、その上全体に新しい”床”を作りました。
一般的な木造住宅は、基礎に通気口をつくり床下の通気をするのですが、それができなくなったのです。
そこで強制的に換気するために床下2カ所にパイプファンを設置し24時間換気しつづけています。
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それは床下の換気をするだけでなく、家全体の空気の循環をする事も目的にしています。
そのためにシーリングファンで2階の空気を1階に戻し、それが床下を通って各部屋を通り、また2階に戻る・・・という事を描きました。
もちろん、絵に書いた”空気の流れの線が一巡する”ような、そんな理想通りにいくわけではないけれど、なんとなく空気が動いていればいいな と思っています。
なんとなく空気が動いていれば、
冬・・
なんとなく熱の移動があって、家全体がなんとなく「寒さが少ない」くらいになってくれればいいなと考えています。また、なんとなく温かい空気が動く事で家全体の湿度を均一にできれば結露も減るだろうとも。
夏・・
なんとなく空気が動く事で、”感じる湿度”を減らす事ができるのではないかと考えます。
扇風機の風にあたっている分にはなんとなく蒸し暑さも我慢できますよね。
そんな強風を家中で起こす事はできないけれど、なんとなく空気が動いている事で、なんとなく嫌な湿気が減ればいいなと期待します。
また、全体の空気を動かす事で、1階にたまる冷気を中和させ”温度を調整する”という目的もあります。夏に冷たい空気がどこかに溜まれば、そこで結露する可能性があるからです。
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家全体が均一な温度になればなるほど、個別の部屋の暖冷房がいらなくなります。
そのための様々なシステムがありますが、「超単純システム」として「そう言われればなんとなく・・」くらいの効果が出れば、いいな、と考えました。
▼階段・・1階から見上げる。ここが家全体の空気を循環させるための重要な「通り道」
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(つづく)→ほぼ完成写真4
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