アレコレ着る人委員会「平成きもの白書」

委員会は、着る人にとって好ましい商品やサービスや環境を積極的に情報発信し、快適なきもの環境を作ることを目指します。

相互理解から、新しい何かが生まれれば…

2011-11-05 09:32:07 | 第1回アンケート
「着る人委員会」に期待すること(1)
 
「着る人、売る人、作る人との交流、相互理解、そして商品の共創」①

♥着物を着る人が、作り手や売り手に思いを伝えるという試みが面白いと感じた。(54歳/きもの歴1年)
♥着物を作る方、売る方に私たち着る人の考えを知っていただき、私たちも売る方のことを知ることで、今後の着物業界について、前向きで有意義な検討材料になればいいな、と思っております(27歳/きもの歴2年)

♥着る人のお財布事情や着用用途(着物を購入する人が、必ず和のお稽古をしているとは限らないと思います)や、売る人の販売価格や商品ラインナップの多様化(洋服で例えるならg.u.からDC ブランドのプレタの様な選択肢)と、作る人の裾野の拡充や製作環境の周知・改善など、三者間の繋がりになにかしらの波紋を投げ掛けて欲しいです。(33歳/きもの歴2年)

♥売る方の人たちが着る人(着物ユーザー側)のニーズを捉え、うまく循環し、日本の行き詰まった着物文化を改革したい。(45歳/きもの歴2年)

♥染めや仕立てなどについて、多くの人の意見や希望を集約して、現状のきまりごとに改善点をみいだし、実際染めや仕立てなどの現場に生かしていくこと。(31歳/きもの歴2年)

♥きものを、晴れ着やお茶会など特別な日や特別な人のものとしてだけではなく、普段着としてその人に合った個性と所得で楽しめるような雰囲気づくり。(すなわち、作る人、売る人、着る人それぞれの意識の醸成)(42歳/きもの歴3年)

♥多くの人に着物が身近になるように、生産者、メーカー、販売店に働きかけるようになること。(34歳/きもの歴3年)

♥このPJを通してメーカー、小売店の方と意識共有することで、着物本来の良さを踏襲しながらも、現代のライフスタイルにより適した製品が生まれること。日常の着物がずっと続いていたとしたら、自然な形で現代に即した進化(生活に合わせた快適性など)が見られたはずだと思います。今は多くの人が多かれ少なかれ「頑張って」着るものになっていると感じており(またそれが楽しさと表裏だったりするのですが)、着物本来の良さを受け継ぎつつも、現代によりフィットした製品が生まれることで、快適性が増し、無理のない自然な着物との付き合いや、新たに着物を着る人が生まれると思います。(35歳/きもの歴3年)

♥有名な産地や織物は本や呉服屋で良く知られていますが、全国にはまだまだ知られていない特産の織物があると思います。今回全国の人に繋がり、全国に発信出来る機会に恵まれたので、「地元にはこんな織物があるよ」「こんなに頑張っている人がいるよ」というのを知りたいです(46歳/きもの歴5年)

♥着物とは贅沢だろうか?道楽だろうか?着物を着る人は変わっているのだろうか?それ以外に日常着として楽しむレベルとは、着物を着る人はこれをどの程度を考えているのだろうか?個人それぞれの価値観が違うのだから、と言われればそれでお終いですが、リアルに着物を着て楽しんでいる方たちのお気持ちを色々聞いてみたい。・私は着物にあまりお金をかけない(現実としてかけられない)のですが、それじゃダメなのかと思う場面が多々あります。かといって、職人さんの手業に対しては、もっと大きく知られ評価を得るべきであるし、逆に業者によって偏った価値が押し付けられるのにも疑問を感じます。かつては多く存在した呉服商も少なくなったことから、あまりに業界が着物の専門知識と商品に付加価値をつけ過ぎて、上から目線で消費者を見るのもおかしなことだと思います。出来れば「着る人委員会」を通して、世間一般における着物に対する目線が、もっと敷居を低く、且つその裾野が広がって欲しいと思います。またそれが単なる「懐古主義」ではなく、今現在に生きる着物に繋がれば、素晴らしいと思います。ただ着物を好きな群れる人々で終わらないように、ちょっと考えてみたいのです。(51歳/きもの歴5年)

♥呉服店とお客様とのかい離状態が、少しでも少なくなることを期待しています 。(54歳/きもの歴5年)

♥着たいと思う着物や着物回りの小物の提案、希望が作り手に伝わり、反映されること。値段あってなしと言われる着物などの価格の適正さを知ることができる。(37歳/きもの歴6年)

♥作る人と売る人と買う人と着る人の思いをすり合わせていけたらいいなと思っています。(46歳/きもの歴7年)

♥じっさいに着物を着ている人々のいろんな考えを集めることで着物を楽しんで着る人が増えること。さらに着物を作る人・売る人への新たな提案につながればいいなと思います40歳/きもの歴6年)

♥着物を作る側、売る側と、着物を着る人の欲するところの違いが明確になればいいと思います。(33歳/きもの歴7年)

♥「売る人の売りたいもの」と「着る人の欲しいもの」の差を縮めて頂ければと思います。また『作った人』との距離が縮まるような情報を頂きたいです。(36歳/きもの歴7年)

♥作る人・売る人にとって明るい資料となり、買う人・着る人に還元される利になればと思います。(37歳/きもの歴7年)

♥着る人、売る人相互の橋渡し(売り手側に着る立場のニーズを知ってほしいのはもちろんですが、こちらも作り手、売り手の事情をもっと知りたい。呉服屋さんを怖がってばかりいないで強い味方にすることができたら最高!)(41歳/きもの歴8年)

♥日常的に着物を着ている人の意見や要望をとりまとめ、販売側に伝えていただき新たなアイデア商品や便利グッズが生まれると面白いと思う。(35歳/きもの歴7年)

♥この機会で、自分が着たいような着物を作ってくれる販売者などが出て来たら良いなと思います(36歳/きもの歴15年)

♥生産者・販売者・消費者が一体となって、皆にとって良い商品やサービスを構築できる場になると嬉しいと思います。(37歳/きもの歴15年)

♥きものはもっと身近だということを広く一般の方に知っていただけるようなメッセージを発信できたらいいなと思います。実際に着ている人たちの思いが売る側、製作する側に伝わること。反対に私たちも売る側製作する側の話も聞いてみたいです。きもの好きな方々との交流があればうれしいです。(31歳/きもの歴16年)

♥着物が、今までよりも着る人が楽しめるようになるアクションになってほしい。今後、着物市場が先細る一方ではなく、より生活に密着したものになっていって欲しい。(34歳/きもの歴17年)

着る側からの疑問や要望を売り手作り手側に届けられたら嬉しいです。(43歳/きもの歴2年)


集まれば、知恵も勇気もわきます!

2011-11-03 19:26:39 | 第1回アンケート

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第1回アンケート/みんなで、元気になろう!

 

 

Q1は「着る人委員会にあなたが期待することは何ですか?」でした。

回答はもちろん重複して2つ、3つと書き込んでくださった方が多いのですが、大きく8つの意見に分けられました。

  1. 着る人、売る人、作る人との交流、相互理解、そして商品の共創
  2. 楽しんで、学べ、着る人同士の交流の場の企画
  3. 適正価格や商品の品質など、本当のことを知りたい
  4. 世間の「きものの壁」を壊して欲しい
  5. 平成の時代に合った[きものルール」を構築しよう
  6. この機会を通して自己確認をしたい
  7. アンケート結果を公表することにより、きものの社会的地位を明確にして欲しい
  8. これからきものを着る人のために簡単、明瞭にして、着る人を増やして欲しい

着る人のまっすぐな気持ちが伝わってくる回答でした。次回からは、1つ1つの回答とコメントを紹介してゆきます。


きもの元気を発信しよう!

2011-11-03 07:57:41 | 第1回アンケート

とにかく、すごい。

 

着る人委員会の活動が始まりました。委員会は、1年間を通してアンケートの実施、さらには会議を設けるなどして、委員のきもの生活の問題を赤裸々にし、その解決に向けて動き出そうと考えています。早速、委員の方に第1回目のアンケートを実施したところ、1時間もしないで回答が寄せられ始め、とにかく、すごい早い。熱い。1回目は選択方式ではなく、フリー回答ですから結構回答の書き込みには時間がかかります。それにもかかわらずです。また日々のきもの暮らしに様々な不便や不都合、問題があるだろうとは想像していましたが、それにしても着る人の意見や体験、実感が細々と書き込まれた回答が、こんなに集まろうとは、企画した私たちも意外でした。1回目は146人の委員のうち116人(回収率79%)の委員から回答を頂きました。嬉しい回答の数々です。
 
 「北京で蝶がはばたくと、ニューヨークではハリケーンが起きる」という、気づきが共鳴を呼び、共鳴が誘発を生み、誘発が響き合いになり、その響き合いが相互作用をつくりだし、この相互作用がやがて爆発につながる、と言う「北京の蝶」の寓話。着る人委員会(以下、「委員会)と記載)も、最初は小さな一歩であっても、その思いを貫いて呉服業界にハリケーンを起こしたい。委員長の鼻息は荒く、妄想は限りなく膨らんでゆきます。

 

第1回目のアンケートのテーマは、2つ。1つは[着る人委員会]への期待、要望、活動についてです。2つめは、「委員のきもの生活の道筋を解明し、問題点を明確]にすることで、以下の10の質問を致しました。

『着る人委員会』第1回アンケート

 

Q1■『着る人委員会』にあなたが期待することは、何ですか?

Q2■きもの歴について/きもの歴の回答が様々なので基準を統一したいと思います。つきまして少し条件をせばめ「自分の気分で、楽しんできものを着るようになってから何年でしょうか」

        年(月数は五捨六入で記載ください)

 Q3■今年、『きもの、帯』を購入した店をおしえてください。(店については、実店舗、ネットショップ、フリマ、着付け教室、展示会など…。また差し支えなければ品名、店名なども記載してください。)

Q4■この半年以内に、行ったことがないが機会があれば行ってみたい、気になる店を教えてください。

(店については、実店舗、ネットショップ、フリマ、着付け教室、展示会など…。また差し支えなければ店名など具体的に記載ください)

Q5■この夏着たきものの手入れは、どうしますか?或いはどうしようとしていますか?

(自分で洗う、呉服店や悉皆屋など呉服関係の実店舗、クリーニング店、ネットショップなど…。また差し支えなければ店名など記載ください)

Q6この1年、きものを仕立てた方に伺います。仕立ては、どこにお願いしましたか?

Q7■いま、あなたがきものに使えるお金が20万円あったら、何を買いそろえますか?

(購入、誂え、下着類、小物類、お直し、染め替え、手入れ、タンス等…)

Q8■きものを着る上で“いま”いちばん困っていることは何ですか?

Q9■Q8の“困っている問題”をどう解決、或いは解決しようとしていますか?

Q 10■Q8の“困っている問題”を解決できないのは、何が原因で解決できないと思いますか?