Q /ネットショップが盛んですが、そのあたりはどのように考えているのでしょうか。
A /そこは避けて通れない課題だと考えています。いま作り手が一緒に一つのネットショップを持って、そこですべてのアイテムを購入できるようにしようという構想があります。信頼も品質も保証される。でもそれをするには問屋の問題を始め、いろんな壁があるので、そこをどう越えていくかです。(服部さん)
A /それとネットでひとつご注意願いたいのは、最近ネットで偽物の西陣の証紙が張られた帯が出まわっています。うちの偽証紙も見つけたことがあります。中国製でしたが、十分ご注意いただきたいと思います。
昨年ネットで掲載された中国生産の商品に西陣の証紙を貼り、さも本物のように見せ、偽物を売って話題になった偽物騒動。ネットの画像では、商品の品質までは分かりませんから、多くの人が騙されました。ネットが悪い、というのではなく、扱う人が悪いのですが、消費者からはネットも含め、西陣全体、呉服業界全体に対する”不信”を招きかけない危険性がありますね。そういう意味では、買い手責任というか、消費者にも騙されない知恵や知識が必要とされます。また西陣でも産地を上げて、このような詐欺事件が起きないように、しっかりしたネットショップを作ろう!という動きも具体的に検討されています。