アレコレ着る人委員会「平成きもの白書」

委員会は、着る人にとって好ましい商品やサービスや環境を積極的に情報発信し、快適なきもの環境を作ることを目指します。

きもの着る人、変わっている?

2011-11-28 21:45:45 | 第1回アンケート

着る人委員会に期待すること(8)

世間の壁を「壊して欲しい」②
 
♥着物とは贅沢だろうか?道楽だろうか?着物を着る人は変わっているのだろうか?それ以外に日常着として楽しむレベルとは、着物を着る人はこれをどの程度を考えているのだろうか?個人それぞれの価値観が違うのだから、と言われればそれでお終いですが、リアルに着物を着て楽しんでいる方たちのお気持ちを色々聞いてみたい私は物にあまりお金をかけない(現実としてかけられない)のですが、それじゃダメなのかと思う場面が多々あります。かといって、職人さんの手業に対しては、もっと大きく知られ評価を得るべきであるし、逆に業者によって偏った価値が押し付けられるのにも疑問を感じます。かつては多く存在した呉服商も少なくなったことから、あまりに業界が着物の専門知識と商品に付加価値をつけ過ぎて、上から目線で消費者を見るのもおかしなことだと思います。出来れば「着る人委員会」を通して、世間一般における着物に対する目線が、もっと敷居を低く、且つその裾野が広がって欲しいと思います。(51歳、きもの歴10年、団体職員/着付け講師)
 ♥このPJを通してメーカー、小売店の方と意識共有することで、着物本来の良さを踏襲しながらも、現代のライフスタイルにより適した製品が生まれること。日常の着物がずっと続いていたとしたら、自然な形で現代に即した進化(生活に合わせた快適性など)が見られたはずだと思います。今は多くの人が多かれ少なかれ「頑張って」着るものになっていると感じており(またそれが楽しさと表裏だったりするのですが)、着物本来の良さを受け継ぎつつも、現代によりフィットした製品が生まれることで、快適性が増し、無理のない自然な着物との付き合いや、新たに着物を着る人が生まれると思います。(35歳、きもの歴3年、会社員)
♥日常的にきものを着ている人たちとの意見・情報交換によって、いろいろな「視点」を知りたいと思っています。「カジュアルに」、「気軽に」きものを楽しんでいる人の中でも、それぞれの定義は様々だと思いますし、きものを着る際に必ず登場する「ルール」のとらえ方の違いなどにも興味があります。(41歳、きもの歴3年、会社員

 

♥お値段高い、お堅い、面倒、少々マニアック…のような着物のマイナスイメージを
払拭するような、明るい着物ライフを目指す方々の団体。そして、着物に興味を持った時「着る人委員会に聞いてみようかな?」と思えるような気軽さがあること。(41歳、きもの歴3年、主婦)

♥皆が気軽に楽しめるきもの。難しく考えずに洋服と同様に選択肢になるきもの。伝統は大事、しかしそれに縛られず変化していくきもの。そのような展開を期待します(39歳、きもの歴4年、会社員)

 

 


世間の壁

2011-11-28 21:36:42 | 第1回アンケート

着る人委員会に期待すること(7)

世間の壁を「壊して欲しい」①

今回アンケートの中で、改めて気づかされたのが「世間の壁」。「きものを着て、今日は何かあるの?」という何気のない問いかけ。「きものを着ている」ことで世間から様々な言葉をかけられ、視線を浴びせられていること。時には地方都市では、偏見や非難にも近い、と感じることもあるようです。

 

 

♥「着物」という言葉に対して人がイメージするものの幅を広げるきっかけになればと思います(34歳、きもの歴9年、システムエンジニア)

♥「着物を着ている人」=「珍しい人」に見られないよう、着物人が自然に社会に馴染むようになっていけたら・・・と思います。(年齢37歳・きもの歴11年、呉服店)

♥きものは、たのしくかっこよく実は未来的だとおもっているのですが、現実にはきものまわりに違和感・閉塞感を感じることがあって、一人だとけっこうくじけそうになってしまいます。ぜひ「着る人委員会」で『ああ、わたしだけじゃないんだ!』と勇気をもらいたいです。そして、最終的には、そんな違和感・閉塞感をみんなで一緒に吹き飛ばしたいです。(年齢32歳・きもの歴5年、無職)

♥着物ライフが少しでも快適になるように。着る人と着ない人の間にある壁みたいなものを少しずつ取り除くことができたらいいなと思います。自分もなにか役に立てることがあれば協力したい。(44歳、きもの歴12年、主婦)

♥お値段高い、お堅い、面倒、少々マニアック…のような着物のマイナスイメージを払拭するような、明るい着物ライフを目指す方々の団体。そして、着物に興味を持った時「着る人委員会に聞いてみようかな?」と思えるような気軽さがあること。(41歳、きもの歴3年、主婦)

♥着物に対する敷居を低くするための情報発信(着物の値段が高い、着付けが大変というところの敷居) 着物が大好きなお客様のニーズを呉服業界がもっと汲み取ってもらえるような場にしてほしいです。(39歳、きもの歴3年、会社員)

♥着物人口を増やすことはもちろん、自由な発想の元、時代に即した着物、着付けを提案していってほしい。(48歳、きもの歴5年、パート)

♥皆が気軽に楽しめるきもの。難しく考えずに洋服と同様に選択肢になるきもの。伝統は大事、しかしそれに縛られず変化していくきもの。そのような展開を期待します。(39歳、きもの歴4年、会社員)

 

 

できること、すぐやろうよ!

2011-11-07 19:58:01 | イベント

う~ん、難しい。でも、なんとか…

 

特別イベント を開催しよう!即決!

自学実践塾に参加した産地メーカーの顔ぶれ、すごいですよ。サントリー金麦のCM浴衣で話題の京都・藤井絞、東京浴衣の老舗・三勝、博多織の西村織物、帯締め帯揚げの龍工房、そして数社。もちろん呉服屋さんも独自の誂えを品揃えしている個性な呉服店、なにしろ生き字引のような半端じゃない呉服屋さん。蒲田のひつじや、目白の花想容、西尾市のあづまや。そして若手の横浜・丹羽呉服店、八王子・坂本呉服店、出雲・まにわ呉服店、浜松市天竜区・高木京染店。このメンバーにさらに10数社が加わる予定ですが、平均年齢30数歳。人数こそ違え、着る人委員会の委員の年代構成と同じです。いま旬の顔ぶれが集まって、チーム∞アレコレは3月の発表に向け、プロジェクトはスタートしています。

で会議後の飲み会(同じ思い、志の人たちとの語らいは、これが楽しんですね。この日はビールをさんざん飲んだ後、ワイン半ダース。10人でですよ。)で、着る人委員会のアンケートに寄せられた幾つかの要望、いまのこのメンバーで「お応え出来るじゃない!」ということで、急遽日程調整し、即断即決したのが12月4日の特別イベントです。当日は京都から、福岡からみんな手弁当で参加します。こんなに早く、委員が要望していた[作る人、売る人、そして着る人]の交流や勉強会が開催出来るなんて、私たちもビックリですが、これも着る人委員会の熱気、パワーですね。

北海道からの参加申込みもあって、感激です。共に参加して、大いに盛り上げて、[好ましいきもの環境]をみんなで作りませんか。12月4日のテーマは、「2011年にきものに元気発信」です。まだ人数、大丈夫です。会場からは、話題のスカイツリーが一望できます。素敵な空間、そして素敵なきもの友達の会になるよういま、鋭意企画を練っています。もちろん、お名前をあげた産地メーカー、呉服店の皆さんも参加し、きものを大いに語ります。

 

企画内容は3日の本ブログをご覧下さい。また、参加お申込みは、info@arecole.comから。

 

 

 


ジャストタイミング!

2011-11-07 18:40:34 | イベント

10月13日の会議の面々

イベントを、開催しよう!(1)

着る人委員会の委員の募集締め切りが9月25日。1回目のアンケートの締め切りが10月10日。そして偶然、チーム∞アレコレが4月から呉服屋さん、産地メーカーの方々と一緒に[着る人]の意見を全面的に受け入れたモノ作りをしようという勉強会・自学実践塾がちょうど10月13日に開催。

8月の勉強会・自学実践塾のテーマは、[着る人が求めるあらゆる意味で最高の平成のふだん着物を作る」でした。「作る人も、売る人も最高の知恵と経験、技術を駆使して、平成の和ードローブを作ろうよ」でしたが、初対面の人も多く、スロースタートで時間の経過と共にエンジンが回転し始め、3時間の会議時間では収まらず、会議室から追い出され、近くの居酒屋でさらに熱中会議。遠方の方もいて、最終電車を気にしながらもと延々とー。

その熱気をさらに熟成させての10月の勉強会。アンケート速報を受け、8月の勉強会で論じていた多くの点が、[着る人]も実感として同じように感じているんだ、一同うんうん。今回の商品企画コンセプトは、着る人委員会のアンケートにある委員の思いや期待、不満や不便をかなりの部分で、大袈裟に言うと画期的に改善、というか刷新した新商品です。誰も見たことない、この価格で、ここまで、と言うモノです。もし同素材、同デザイン、同加工で是より安いモノがあったら降参、また一から勉強し直し、全額お返しします、と言う意気込みで全員が取組み、いま作っています。第一素材から開発していますから、いままでない風合い、着心地、お手入れ情報まで万弁なく[着る人本位」です。

「啐啄同時」という禅語があります。「啐」は雛が中から卵の殻を破ろうと鳴く声。「啄」は母鳥が外から殻を嘴で壊そうとたたく音。雛と母鳥が同じポイントを殻の内と外から壊し誕生する、その呼吸がぴったり合うことをいいます。今回、着る人委員会に先行して、いわば[作る人、売る人」の勉強会が先行していましたが、この日「最高のふだん着物を作る」ために、着る人委員会の委員にも参加して貰おうよ、ということが決まり、人選はチーム∞アレコレに一任されました。まさに「啐啄同時」。着る人、作る人、売る人が同じ思いで、同じテーブルに就き、アンケートや意見、思いをを具体的に1つの商品に結晶する[共創」がスタートした、いままでにない画期的な日になりました。

 


お互いの着付け、お手入れのノウハウ…知りたい!

2011-11-07 18:29:42 | 第1回アンケート

着る人委員会に期待すること(4)

楽しんで、学べ、着る人同士の交流の場の企画②
 

♥気軽に着る事が出来る環境が出来ること(48歳/きもの歴3年))

日常的にきものを着ている人たちとの意見・情報交換によって、いろいろな「視点」を知りたいと思っています。「カジュアルに」、「気軽に」きものを楽しんでいる人の中でも、それぞれの定義は様々だと思いますし、きものを着る際に必ず登場する「ルール」のとらえ方の違いなどにも興味があります。(41歳/きもの歴3年)

着る人同士の交流。(34歳/きもの歴3年)

着物を着るときにふとわいてくる小さい疑問(暑さ寒さに対応する下着の裏ワザとか、襟元をきれいに見せる小ワザのあれこれとか)を解決したり、話し合ったりできるための集まり・・・ネット上や、オフラインでもそんな機会があると嬉しいです。(44歳/きもの歴3年)

快適に着る方法や、綺麗に着る方法など他人が工夫していることなど、情報を得たい(39歳/きもの歴4年)

着る機会や目的を増やすきっかけになれば。難しくない範囲で、好きな人たちと交流・活動できれば(45歳/きもの歴4年)

♥できるだけ多くの着物好きな人の思っていることを、集めて発信してほしい。(41歳/きもの歴5年)

♥▼きものイベントなど、着物を着る機会の提示・提供

▼きものに関して、古いことも新しいことも色々なことを知識として勉強する機会の提示・提供
▼きものを着る技術を高める機会の提示・提供(55歳/きもの歴5年)

 着物生活を楽しむための提案のいろいろ。楽に着るときにすっきり見えるコツなども取り上げていって欲しいです。(49歳/きもの歴5年)

着物を着ている人がどんな着物の楽しみ方をしているのか興味がありますので着物の楽しみ方をたくさん伝えてほしいです。(44歳/きもの歴6年)

身近に着物を着る人がほとんどいないので、生の声を聞いてみたいです。(44歳/きもの歴7年)

着物好きが気兼ねなく集えるイベント。堅苦しくない現代の着物を広める活動。売り込みなし。着物の知識を深める講座、勉強会など(35歳/きもの歴7年)

♥①委員同士の意見交換(みんなどうやって工夫してきものを着ているのか知りたい)②自分ひとりではなかなかできない実験的なことをする場(絹のきものはどこまで家庭で洗えるかなど商品テスト的なこと。数を頼みに敷居の高いお店に見学に行くなど)(41歳/きもの歴8年)

着物に関する日常的な情報(お手入れはどうしているか、どんな着付けの工夫をしているか)を入手すること。(50歳/きもの歴10年)

自分で手入れ出来る着物の情報が欲しいです(49歳/きもの

もっと気軽に着物を買ったり、着たりする場面が増えるようになれば嬉しい。着物について着る側だけではなく、作り手側の事ももっと知りたいと思う。(61歳/きもの歴15年)

着物を着て出かける企画のようなものがあるとうれしいです。(66歳/きもの歴28年)