アレコレ着る人委員会「平成きもの白書」

委員会は、着る人にとって好ましい商品やサービスや環境を積極的に情報発信し、快適なきもの環境を作ることを目指します。

これがみんなの洗い方(8)まとめ

2012-06-26 11:16:15 | 第2回アンケート

第3回アンケートで「私のベスト1、すぐれもの」を募集しましたが、その中に「洗濯に関する小物」で多く方のお勧めは「くるくるザブザブ」。

●「これで夏でも着物を着よう!と思うようになりました。普段着は年間とおして麻と木綿でいいんじゃ?とまで思っています。」「きものの洗濯が楽になった」と多くの方が、推奨したのはネットdeきれいパンツ用。「くるくるザブザブ」といった方が有名ですが、何とこの名付け親はきくちいまさん。その経緯は月刊アレコレVOL84(7月5日発行号))きくちいまの「きものの引きだし」にありますので、是非お読みになって下さい。

「自宅でおしゃれ着のようにきものも洗える」というのは着る人にとって大きなメリットです。実際アンケートの回答でも「自宅で洗えるコト」によって、「とても増えた・21人」「増えた・24人」と、 確実に着用回数が「増える」ことです。中には「洗えるきものしか着ないから」という方も多く、いますので、きものを広め、楽しむには、「洗えることの機能の進化」が一層求められています。また「きものはお手入れにお金がかかって大変…」と思っている方が未だ未だ多くいらっしゃいます。時として呉服屋さんでも「木綿や綿麻のきものを自宅で洗う」を全く考えていないお店もあります。お寄せ頂いた委員の方々は、実にカンタン、気軽にきものを洗っています。時には痛い失敗もしていますが…。自宅で洗う上で案外大変なのは「もう、腕が痛くて」「Yシャツの比じゃない」とおっしゃる方もいるアイロンかけ。中には「ぱんぱんとはたき、シワを伸ばして乾せばアイロンは必要ない」という方もいますが、確かにアイロン掛けは大変ですが、直線裁ちなので、面積はありますが、私はYシャツよりは好きです。

しかしご留意頂きたいのは、「木綿や綿麻、麻のきものはある程度縮む」という生地特性を持っていることです。この特性があるから吸湿性に優れ、肌に感触良く、心地良く着ることができます。では「ある程度縮む」という「縮み」を計算できないか、というとそうではなく、「水通し」「水洗い」であらかじめ生地を縮ませておく。或いは縮むことを想定して「仕立てる」、「洗い方に工夫する」などの幾つかの知恵があります。このあたりは、呉服屋さんとよく相談、確認下さい。また絹物は全く別で「自宅で洗って」生地の地風を損なったり、縮んだりと、失敗の回答が幾つかありました。絹物を自宅で洗う場合は、十分にご注意下さい。高価な物は、専門家にお願いした方が確実で、安心です。

※掲載した情報は、委員から寄せられたアンケート回答です。編集部で実験したものではございませんので、お試しは個々でご判断ください。

 

 


これがみんなの洗い方(7)私の洗い方④

2012-06-25 17:32:50 | 第2回アンケート

※掲載した情報は、委員から寄せられたアンケート回答です。編集部で実験したものではございませんので、お試しは個々でご判断ください。

♥四角いたらいに水を張り、エコベール少々入れてかき回し、蛇腹に袖だたみにした着物をつけて、襟とか脇とか汗っぽいところは優しくも み、あとはユラユラゆすって、水を流したらもう半分の半分くらいに折って押し付けるようにぎゅーっとやって、3回くらい水を替え、同じように絞っ て、ボタボタのうちに外で竿に通す。アイロンかけるものは生乾きで取り込んでアイロン。かけないものはそのままカラッと干して丁寧に畳んで、しま います。
(ミシン縫製のものは、ネット使用弱水流で洗濯機で洗います。)**エコベール。最初に使ったのはノルウェーで。その後日本で売っているのを発見しました。特 に着物用というわけではないと思います。中性の液体せっ けん(洗剤ではない)です。(38歳、きもの歴14年、和裁士)

♥・大きな洗濯ネットに入れる→洗濯機に入れて洗剤少な目で数秒回し、漬け置く→ほとんど回さず数回すすぐ→キーピング(のり)を仕上げに入れる→脱水ほんの数秒→たたいて着物ハンガーにかけて干す →少し湿り気がある程度に乾いたら、畳んで、「きせ」が消えないように畳んだままアイロン(寝押しも考えましたが、畳に布団を敷いているのでやめました)

・洗面所で洗剤少な目で押し洗い→押しすすぎ→キーピング(のり)→ほんの数秒脱水→上記に同じ(51歳、きもの歴6年、着付師))

♥大きめの盥(と言ってもシリコン製)にぬるま湯を満たし、洗剤を溶かしたら、畳んだきものを漬けて、押し洗いする。(畳んだままめくって、襟元や裾などは重点的に押し洗いする。また、厚地の場合は全体に水がきちんと浸みているかを注意する。)何度か水を替えて濯いだら、畳んだまま洗濯機に入れて、10~20秒程度脱水にかける。物干し竿に両袖を通し、広げて屋外に干す。(なるべく直射日光が当たらない日や時間を選ぶ。)ほぼ乾いたら、室内できものハンガーに掛けて完全に乾くまで干す。 *アイロンは使用しませんが、使用しなくてもいいように、ものによっては、濯ぎの後に液体糊(キーピング)を薄めにつけます。(42歳、きもの歴3年、会社員)  


これがみんなの洗い方(6)私の洗い方③

2012-06-24 12:34:04 | 第2回アンケート

 

以下に掲載した洗い方の情報は、委員から寄せられたアンケート回答です。ブログ担当者が実験したモノではございませんので、お試しは個々でご判断下さい。

♥1・洗面台に溜めた水の中へ三つ折りにした着物を入れて押し洗い。
2・一度水を捨ててから、液体洗剤を泡が立つか立たないかぐらいの量を入れて押し洗い。
3・15分ぐらい放置(長時間放置し過ぎると縮む可能性あり)
4・水を捨てた後、再び水を溜めて押し洗い。
5・泡と水の汚れが気にならない状態になるまで、水を替えて繰り返す。
6・洗濯機の脱水に1分掛けて脱水。
7・着物ハンガーに掛けて、風通しのいい直射日光の当たらないところに形を整えて干す。
8・シワの気になる木綿やシルクウールは、生乾きで一度アイロンを掛けてから完全に乾かす。
9・麻は干す時にパンパンと叩いてシワを伸ばしておけばノーアイロンで大丈夫。

ミシン縫いの木綿着物は、洗濯機のドライモードでネットに入れて洗濯。(37歳、きもの歴6年、きものスタイリスト)

それぞれの段階での違い

洗い方、それぞれの段階で幾つかの違いがあります。まず洗濯の準備段階では、「洗濯ネット」「くるくるザブザブ」などに入れます。

 ♥「ネットdeきれい」パンツ用ネットに入れて洗濯。友人がきものに使えるとブログに書いていたので試しに買って使った。脱水しても全くしわにならず優れものネット、これがあれば、家での洗濯が安心だ。    http://item.rakuten.co.jp/carltechno/p006/#p006(51歳、きもの歴5年、自営業)

 ♥(畳んだままめくって、襟元や裾などは重点的に押し洗いする。また厚地の場合は全体に水がきちんと浸みているかを注意する。(53歳、きもの歴4年、ポーセリンアーティスト)

 ♥袖口や衿など気になるところをまず石鹸で手洗いします(51歳、きもの歴20年、呉服&悉皆店)

 ♥油汚れが付いた場合はベンジンなどで叩いてから洗います。 衿の首に触れる部分や食べこぼしなど、見える汚れは先にマルセル石鹸をつけて馬毛ブラシでこすります。ゆっくり押し洗いして2~3度すすぎ、洗濯機にうつしてドライコースの脱水のみ30秒。 すぐに着物ハンガーに干して手のし。乾いたら綺麗に畳んで、必要な場合は寝押しします。 (37歳、きもの歴7年、自営業)

♥濯ぎの後に液体糊(キーピング)を薄めにつけます。(42歳、きもの歴3年、会社員)

♥・着物ハンガーに掛けて、風通しのいい直射日光の当たらないところに形を整えて干す。
・シワの気になる木綿やシルクウールは、生乾きで一度アイロンを掛けてから完全に乾かす。
・麻は干す時にパンパンと叩いてシワを伸ばしておけばノーアイロンで大丈夫。
ミシン縫いの木綿着物は、洗濯機のドライモードでネットに入れて洗濯。(38歳、きもの歴6年、きものスタイリスト)

♥湿り気がある程度に乾いたら、畳んで、「きせ」が消えないように畳んだままアイロン(寝押しも考えましたが、畳に布団を敷いているのでやめました)(51歳、きもの歴6年、着付け講師)

♥すすぎは2回、脱水は1分。網に入れたままで脱水する場合と網ごと大き目のタオルに包んで脱水する場合がある。スーツのズボン用洗濯ネット(←おすすめ!)に入れて1枚ずつ洗濯機のドライモードで洗う(32歳、きもの歴6年、無職)

♥風呂場で洗って脱水はせず、濡れたまま外に干しました。しわがついたものは生乾きのまま本たたみして、ゴザの下敷きにして、座布団で寝押ししました。(37歳、きもの歴4年、デパート呉服売り場勤務)

 


これがみんなの洗い方(5)私の洗い方②

2012-06-24 11:49:39 | 第2回アンケート

以下に掲載した洗い方の情報は、委員から寄せられたアンケート回答です。ブログ担当者が実験したモノではございませんので、お試しは個々でご判断下さい。

♥1. プラスチックの衣装ケースに水を張って洗剤を入れ、本畳みにしたきものを入れて押し洗いする

      2. 水を2~3回変えてすすぐ(泡が出なくなるまで)

      3. 洗濯用ネットに入れて洗濯機の「ドライ」モードで15秒ほど脱水する

      4. いったん広げてハンガーにかける

      5. 本畳みして手のしでシワを伸ばす

      6. 再びハンガーにかけて陰干し

      7. 生乾きの状態で、いったん外して畳み、敷きのしでシワを伸ばす

      8. 再びハンガーにかけて乾くまで干す

      9. シワが気になる部分のみアイロンをかける

       (ほとんど必要ありませんが、バチ衿はいつまでも湿っぽい気がするのでかけます)(41歳、きもの歴3年、会社員)

♥1 とくに汚れのひどいところに直接洗剤をかけ、ブラッシング
 2 洗濯ネットにたたんで入れ、全自動洗濯機のドライコースで洗濯機を回す。洗濯物が浮き上がらないドライ用の押さえるフタのようなものを使用。ネットの中には、場合によっては、2~3枚入れる。色が似ているもの、素材が同じものをまとめて洗濯することが多いです。
 3 物干し竿に通して、外干し。干すときに手のしをする、余裕があれば、途中で様子をみて再度手のしをする。よく乾いたら取り込んでたたんで収納。(33歳、きもの歴8年、ー)

♥洗面台に水をため、洗剤を数滴たらしたなかに着物をいれ、押し洗い。水をかえて、2回ほどすすぎ、タオルドライしてそのまま着物ハンガーに掛けて干す。着物用のネットに入れて、洗濯機のドライで洗う。(30歳、きもの歴10年、主婦)

♥着物を袖ただみにして、大き目の洗濯ネットに入れ洗濯機で洗う。途中2度目のすすぎの前に一旦取り出し柔軟剤を入れて、着物を戻し脱水までする。(途中で取り出さずに脱水までした後、洗いおけで改めて柔軟剤に浸すこともある)その後着物を裏返しにして、袖を竿に通し、干す。乾いたら取り入れてたたんでタンスにしまう。洗濯機の設定は脱水のみ最短にし、その他は通常通り。 (36歳、きもの歴30年、家事手伝い)

 


これがみんなの洗い方(4)わたしの洗い方①

2012-06-24 11:21:41 | 第2回アンケート

 丁寧に洗う方は―

*以下に掲載した洗い方の情報は、委員から寄せられたアンケート回答です。ブログ担当者が実験したモノではございませんので、お試しは個々でご判断下さい。

 ♥1:大きな汚れがないかチェック。もしあればそこだけ先に部分洗い(洗剤を付けた歯ブラシとかで叩いておく)

2:袖だたみして、きもの用ネットにいれる

3:洗濯機をクリーニング洗いモードに設定。洗剤は規定量。

4:新しかったりすると(たたんだ)中まで水が浸透しないことがあるので、水が溜まった洗濯機の中で(一時停止させて)軽く手で押し洗い。

5:クリーニング洗いモードで最後まで。(シワが付きやすいものは途中で止める場合もあり)

6:きものハンガーに軽く引っ張りながら形を整えて室内に干す(この時多少水がしたたるくらい)。
7:乾き具合をみて、本だたみしたものを寝押し。

8:再度乾して完全に乾いたら、再度本だたみして、たとうしへ。

9:終了

好み的にほとんど糊は使っていません。阿波しじらにたまに使うくらいです。アイロンもよほど気になるシワがない限り使いません。木綿が中心なので多少のシワは気にしません。(35歳、きもの歴3年 会社員)

♥以前から洗濯が好きで『洗濯上手こつのコツ』という本(婦人の友社)を買って読んだり 「友の会(「婦人の友」読者の会)」で勉強しました。どんなものの洗濯でも挑戦します。

◇綿、綿浴衣の場合

30℃の水をたっぷり大きな盥に溜め、洗剤を指定量入れた中に畳んだキモノを入れる。素早く優しく振り洗う。優しく数回押し、ひっくり返す。すぐに水から上げて手で簡単に水を切る。新しい30℃の水を、はじめ同様に溜め、キモノを入れ振り洗い、すすぐ。このすすぎを再度繰り返す。洗濯機で脱水1、2分まわしてきものハンガーにかけ、干す。居間の風通しのよい場所に天井から吊し干す。キモノの乾き具合を見て、湿り気がかなり残った状態で下ろし、ビニールの上できちんと畳む。ビニールできものを覆い、布団の下に敷き、その布団で昼寝など1時間くらい。重しをする。取り出し、またハンガーにかけ、変なシワは叩いて伸ばす。そのまま乾かすが3~4時間干しても湿っぽい場合はハンガーから降ろし、またキレイに畳み、翌日またハンガーにかける。長時間湿ったきものをハンガーにかけ続けるのは布がかわいそうと思ってしまうため。

◇綿麻は軽いので乾くまで干す。最初のハンガーに掛ける時に必ず下方向に手で伸ばす。乾くまで数回度々伸ばす、ということを繰り返す。形を整える。

◇洗剤は毎回使わず、重曹のみ、水のみの事もある。汚れで判断する。自宅洗いで大事なのは「つけ置き」をしないことだと思う。テキパキ動き、布の状態をいつも気にかけ対応すること。よく雑誌などに「つけ置き」の洗濯が出ているがいつもゾーっとします。藍など染料は一定の時間をすぎるとダーッと色が水に溶け出すので、手早くすることが大切。

◇ポリきものも同様に洗う。一度洗濯機で洗ったらシワがひどかったため。以前は紬など織りの正絹(帯含む)も洗っていたが仕上げにアイロンが必要なため、縫い目がペタンコになる。洗い張りをすべきと思うようになった。

◇きもののほか、帯や帯揚げも自分で洗います。すべてではないです。(40歳 きもの歴3年 主婦)