第3回アンケートで「私のベスト1、すぐれもの」を募集しましたが、その中に「洗濯に関する小物」で多く方のお勧めは「くるくるザブザブ」。
●「これで夏でも着物を着よう!と思うようになりました。普段着は年間とおして麻と木綿でいいんじゃ?とまで思っています。」「きものの洗濯が楽になった」と多くの方が、推奨したのはネットdeきれいパンツ用。「くるくるザブザブ」といった方が有名ですが、何とこの名付け親はきくちいまさん。その経緯は月刊アレコレVOL84(7月5日発行号))きくちいまの「きものの引きだし」にありますので、是非お読みになって下さい。
「自宅でおしゃれ着のようにきものも洗える」というのは着る人にとって大きなメリットです。実際アンケートの回答でも「自宅で洗えるコト」によって、「とても増えた・21人」「増えた・24人」と、 確実に着用回数が「増える」ことです。中には「洗えるきものしか着ないから」という方も多く、いますので、きものを広め、楽しむには、「洗えることの機能の進化」が一層求められています。また「きものはお手入れにお金がかかって大変…」と思っている方が未だ未だ多くいらっしゃいます。時として呉服屋さんでも「木綿や綿麻のきものを自宅で洗う」を全く考えていないお店もあります。お寄せ頂いた委員の方々は、実にカンタン、気軽にきものを洗っています。時には痛い失敗もしていますが…。自宅で洗う上で案外大変なのは「もう、腕が痛くて」「Yシャツの比じゃない」とおっしゃる方もいるアイロンかけ。中には「ぱんぱんとはたき、シワを伸ばして乾せばアイロンは必要ない」という方もいますが、確かにアイロン掛けは大変ですが、直線裁ちなので、面積はありますが、私はYシャツよりは好きです。
しかしご留意頂きたいのは、「木綿や綿麻、麻のきものはある程度縮む」という生地特性を持っていることです。この特性があるから吸湿性に優れ、肌に感触良く、心地良く着ることができます。では「ある程度縮む」という「縮み」を計算できないか、というとそうではなく、「水通し」「水洗い」であらかじめ生地を縮ませておく。或いは縮むことを想定して「仕立てる」、「洗い方に工夫する」などの幾つかの知恵があります。このあたりは、呉服屋さんとよく相談、確認下さい。また絹物は全く別で「自宅で洗って」生地の地風を損なったり、縮んだりと、失敗の回答が幾つかありました。絹物を自宅で洗う場合は、十分にご注意下さい。高価な物は、専門家にお願いした方が確実で、安心です。
※掲載した情報は、委員から寄せられたアンケート回答です。編集部で実験したものではございませんので、お試しは個々でご判断ください。