一石を投じる －結晶の世界－

子供からのリクエストもあり久しぶりに豊橋自然史博物館へ行ってきました。開催されているのは「キセキの結晶☆鉱物」展でとにかく結晶を中心に医師の世界を堪能できる展示です。目玉は2.5tという巨大アメシストドームや日本を代表するハート型の水晶（日本式双晶：接合角度は84.33度、日本で多く見つかったから日本型とのことですが名付け親はドイツ人）が目玉ですがそれ以外にも蛍石などをはじめとする発光する石＞まさに飛行石。

その他、東三河で発見された新鉱物など展示アリ。またこの東三河地域は渥美半島の方に火山活動の後の構造線が走っていて日本有数の鉱物産地。国指定の天然記念物「地質・鉱物」の4/5件がこの東三河地域に存在するとのこと。

そしてしらなかったのが宮沢賢治の石マニアっぷりです。「春と修羅」等の詩集で、鉱物を心象世界の彩りとして表現されていたり絵本の中で石が比喩として使われていたり、石に対して魅力を感じ、物語の世界に取り込んでいたことに驚きました。

半導体もまさに鉱物と結晶の世界。配線、基板、単結晶などまさに人間が作り上げた構造物ですがこれらも基本は天然に生成されたものを活用しているのである意味、自然の恵みに大いに恩恵を受けているといえるのでしょう。