Takekida's log

千里の道も一歩から

経済の断層線

2011-04-03 19:29:15 | Books
あまり気温も上がらず天気もパッとせずと春らしくない日でした。
出場予定の石垣島TAは開催するとのこと。ただ被災者は返金でのキャンセルOK及び
追加での募集もありとのことです。今後、東日本の復興に向けては公的資金≒税金が主となって投入されていくはずです。そのためにも被災を受けなかった地域の経済活動はなるべく通常の状態に戻っていくことが望まれるはず。 被災者に少しでもできることとして通常の生活をしていきたいと考えてます。

フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く
クリエーター情報なし
新潮社


サブプライムローンに起因した金融危機を事前に指摘していた数少ない経済学者の一人であるラグラム・ラジャンさんの本。なぜ金融危機が繰り返されるのか?その背景にあるのが社会の中に横たわる断層線。断層線の生じる場所として挙げられているのは富裕層/貧困層、輸入国/輸出国、先進国/新興国など。
個人的に見れば合理的に見える行動であっても大局的な見方をして行動は出来ない。そしてそんな行動が連鎖すればマクロに与える影響は大きい。当たり前ですが危機を招いてしまったのは袋小路に進ませてしまう断層線の存在です。サブプライム前まではもっとも大きな断層線はアメリカの個人消費だったかと思いますがこれからは中国を中心とする新興国が大きな鍵を握っていくことでしょう。断層線から問題が生じている以上、解決するには多少、痛みが伴っても不均衡になりすぎたその断層線及び格差を埋めることしかありませんがそのためには多国間の調整が必要になります。自国の利益のみにとらわれずどこまで歩み寄っていけるかが100年に一度という危機を勃発させない有効な手立てになるでしょう。 こういった目で見ると金融危機はプレート説で地震が起こるメカニズムと似ていると思います。
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