
![]() | OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び |
クリエーター情報なし | |
日本経済新聞出版社 |
決して旧石器時代や戦国時代と比較して現代がストレスフルだとも言い切れないような気もしますがストレスで心を病む人は決して少なくはありません。おそらくは人によってストレスタンクの許容量が違うのだとは思いますが人によって物事の受け止め方が違うのは事実です。そんな中でも逆境を乗り越える力をいかに身に着けるか。社会で成功sるために必要な力として子育てでも最近注目されている「レリジエンス=折れない心」についてふんだんに語られた本です。筆者はFaceBook COOのシェリル・サンドバーグできっかけは休暇先で夫を亡くしたことから始まります。自身の仕事もありながらそして残された子供もいながらどのように危機と直面していくかを自らを分析しつつ書かれた本です。する。実際辛さというのは直面してもその本人にとってどのように感じたかはどうしてもわからないわけですがそんな中でもどのように受け止めていくkのかということを自身の経験を踏まえて書かれているのが特徴です。
考えてみれば誰もが何かを喪失する経験をすることもあるでしょうし死別だけでなくとも事故や災害などの逆境にどこかで接する可能性があるわけでそこから立ち直るための方法として参考になると思います。本書の中で取り上げられている立ち直りを妨げる3つのPというのがあります。それはPersonalization(自責化:自分が悪いのだと思うこと)、Pervasiveness(普遍化:あるできごとが人生のすべての側面に影響すると思うこと)、Permanence(永続化:あるできごとの余波がいつまでも続くと思うこと)の3つです。それを少しでも消す方法として「今日うまくできたこと」を3つ書く、というのは有効な一つのワークになるそうです。さらにはTo Do LISTのようにやるべきことを書いて、それが実行できたら消していく。自分ができたということが視覚化されて、達成感が心に効くのだとか。
また心の持ちようとしてはどうしても人間はネガティブな方に注目しやすいというのがあります。雑誌の記事でも不安感をあおった方が売れるのはご存じの通り。
(本書より)――ずいぶん昔のことだが、幸福には手入れが必要だと教わった。(中略)喜びの瞬間に目を向けるには、意識的な努力が必要である。人はポジティブなことより、ネガティブなことに注意を払うようにできているからだ。
結局は時間は必要ですが自分で向き合って折り合いをつけていくしかないのだとは思います。その際、仏教的な思想であれば気が少しは楽になるかもしれません。
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