Takekida's log

千里の道も一歩から

病は気(気体)からの時代

2017-12-21 01:25:31 | What`s new ?
New Breath Test Could Revolutionize Malaria Detection


健康診断というと血液検査やレントゲン、エコー、胃カメラなど思い浮かびますが呼気で判断するという手法も進んできているようです。
動画はマラリアの例ですがそれだけでなく生活習慣病の検出も可能になりそうです。
水素やアセトンなど12種類のガスの量が分析対象で 「ガスで病気を診断する」と聞くとSF小説のようですが、
呼気中のアルコールで飲酒の有無を調べる技術と原理は似てます。
呼気と皮膚から出るガスを各約200ミリリットルずつ樹脂の袋で集め、「ガスクロマトグラフィー」と呼ぶ装置で成分ごとに分離して量を測るそうです。
一例では
糖尿病   :アセトン多め=糖尿病の患者は体内での代謝がうまくいかず、その結果としてアセトンが増える。
慢性気管支炎:呼気の中の一酸化炭素(CO)が増える。気道の炎症を抑えるために酵素がCOを作るためと考えられる。
気管支ぜんそく:一酸化窒素が増える、これは狭くなった気管支を広げる体の防衛反応。
肝硬変    :アンモニアやエタノールが増える。
それ以外にも精神的なストレスがたまるとCOが増え、睡眠時無呼吸症候群の患者は一酸化窒素が増えるとか。
この診断にMEMSを使ってというのもあるらしく近い将来にはスマホとかにも標準装備されるかもしれません。

「病は気から」とも言いますがこっちは「病は気体で」。

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