Takekida's log

千里の道も一歩から

日本に吹く追い風を生かせるか?

2024-07-27 21:17:15 | Books
エブリシング・バブル 終わりと始まり――地政学とマネーの未来2024-2025 エミン・ユルマズ (著) 
トルコ出身のエコノミスト エミンさんの「エブリシング・バブルの崩壊」 の続編。この方はトルコ出身といっても来日して1年で東大に受かってしまうなどすごい経歴の持ち主。 基本的に多くの人が考えている日本悲観論でなく日本がこれから有利になる要素が増えてきているという観点で世界経済の状況からの日本の立ち位置を分析した本です。 まずきっかけになるのがエブリシング・バブルの崩壊。このエブリシング・バブルは米国のハイテク株を中心としたもので現状、最も大きいものがAI関連の投資でこれもいずれはじけるであろうというのが筆者の予測。その後は米中新冷戦の対立のはざまで消去法として選択肢に残った日本に投資(金、人、事業)が集まってくる(日経平均は30万に!)というのがこの本で書いてある骨子です。地政学的に迂回先としてメリットが得られてくる国としてはメキシコやベトナムなども上げられていますが製造業の観点からすると相対的には日本は迂回先としては有利な立ち位置にいそうです。 少子高齢化というのがネックになるわけですがむしろAIが普及してくることによって人口が少ないことのネガはある程度カバーされるというのは少子高齢化という観点では”先進”国なので取り組みで先行できるような面があるのではとのこと。 国のベースとしての人間性も含めた評価から追い風が来るのではというのが筆者の予想。ただこれを生かすためには人口が減る分、質自体にも手が入っている必要がある=人材の育成が重要になってくるものと思います。


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