FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 ハンス・ロスリング他 著
いかに人間は思い込みが激しいかを分析し、データに基づいた判断を進めている本。人間の頭脳が高度があるがゆえんとしては時間軸の要素がきちんと考えられるというのがあるかと思います。つまりは過去がどうで未来がどうなりそうかということなのですがこの能力が裏目に出てしまうことが多いというのがこの本です。つまりは任毛は自分の知っている(もしくは教育された)段階の知識をすべてのベースとして考えてしまって今現在の事実を誤った見方をしてしまうという点です。多くの人で知識が詰め込まれるのは小学校~高校、大学、大学院までさすがに大学院まで行くと自身の専門分野を中心にみるようになると思うのでベースとなっている常識というのは大人になるころには陳腐化してしまっている可能性があるわけです。また人間には物事を2極化したり、悪いことを拡大解釈したり、ネガティブに考えたり、複雑なものをわざと単純化して考えたりといった人間は身に着けるべくしてつけた能力も思い込みを助長するものになっているという指摘がなされています。まずは何かを判断するときは具体的な統計Evidenceを確認するところからかとは思うのですがなかなかそれが難しいものということを痛感させてくれます。であるからこそ判断のベースとなっているものが頭の中にある「常識」ではないか?
それを疑ってみることが重要だと言えるのでしょう。
10の方法
・大半の人がどこにいるのかを探そう (分断本能対策)
・悪いニュースのほうが広まりやすいと覚えておこう (ネガティブ本能対策)
・直線はいつかは曲がることを知ろう (直線本能対策)
・リスクを計算しよう (恐怖本能対策)
・数字を比較しよう (過大視本能対策)
・分類を疑おう (パターン化本能対策)
・ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めよう (直線本能対策)
・ひとつの知識がすべてに応用できないことを覚えておこう (単純化本能対策)
・誰かを責めても問題は解決しないと肝に銘じよう (犯人捜し本能対策)
・小さな一歩を重ねよう (焦り本能対策)
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