天気が崩れる前とのことで以外にも温かい日でした。
こんなニュースがあったので
国産初のステルス戦闘機開発に向けた試作機「先進技術実証機」(ATD、通称・心神)が来年1月、初の飛行試験を行う。
本を読んでみました。
日本の戦闘機に関してはF4、F15、F2と順次主力機が移ってきているのですがF2開発での紆余曲折で国産は断念ながら国産技術のレーダーや複合材の主翼といった技術を大幅に導入した飛行機が出来たというのは1つの成果ではありました。ですがエンジンそのものはまだライセンス生産で技術的には独自に開発はできていません。F2の生産も2011年に最終機導入後ほぼStop。東日本大震災での水没による被災機の復旧のためわずかにライン維持がされているとのこと。F35が2017年から配備とのことですが計画の遅れもあり順調にいくのかは不明です。しかも一機190億ともいわれる費用もネック。ただ将来としては戦闘機にはステルス性能が求められるのは事実。演習等ではステルス性能から全くF15では歯が立たないとされていることもあり、今後は自らがステルス技術の中身も熟知する必要があるということもあるでしょう。
ということでFSX→F2の選定のあたりからさかのぼって日本の実施している次世代戦闘機の開発をReviewしたのがこの本です。戦闘機というのは車で言えばF1/スーパーカーみたいなもので民生機とはかなり異なる性能が要求される上に利益を目的として成り立つような産業ではないというのもあるので現実は非常に厳しいところだと思います。F35も開発費用の観点から共同開発となってますし。
ただ学術分野と同じでやっぱ先端技術というのは押さえておくべきものだと思います。軍用機と民生機では多くは異なりますが前述したレーダーの件や複合材の技術など先端物を作る上で必要な極限のものというのはパラダイムシフトを生むようなものを作る時には必須になると思うからです。
航空宇宙産業は敗戦で0からに近いスタートになったわけですが民生機MRJと哨戒機P-1、輸送機CX開発と少しづつ国内での開発も進んできたと思います。なんでも自前でやればよいという時代ではなくなってきているわけではありますが真に価値があるのは今までの技術の焼き直しではなく「次元の違う」技術だと思います。そういった観点からも航空宇宙産業の生き残る道を応援したいと思います。
写真は記事とはとくに関係なのですがアシカのジャンプです。アシカもこんなにジャンプ出来るとは予想外。
零の遺伝子―21世紀の「日の丸戦闘機」と日本の国防 (新潮文庫) | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
こんなニュースがあったので
国産初のステルス戦闘機開発に向けた試作機「先進技術実証機」(ATD、通称・心神)が来年1月、初の飛行試験を行う。
本を読んでみました。
日本の戦闘機に関してはF4、F15、F2と順次主力機が移ってきているのですがF2開発での紆余曲折で国産は断念ながら国産技術のレーダーや複合材の主翼といった技術を大幅に導入した飛行機が出来たというのは1つの成果ではありました。ですがエンジンそのものはまだライセンス生産で技術的には独自に開発はできていません。F2の生産も2011年に最終機導入後ほぼStop。東日本大震災での水没による被災機の復旧のためわずかにライン維持がされているとのこと。F35が2017年から配備とのことですが計画の遅れもあり順調にいくのかは不明です。しかも一機190億ともいわれる費用もネック。ただ将来としては戦闘機にはステルス性能が求められるのは事実。演習等ではステルス性能から全くF15では歯が立たないとされていることもあり、今後は自らがステルス技術の中身も熟知する必要があるということもあるでしょう。
ということでFSX→F2の選定のあたりからさかのぼって日本の実施している次世代戦闘機の開発をReviewしたのがこの本です。戦闘機というのは車で言えばF1/スーパーカーみたいなもので民生機とはかなり異なる性能が要求される上に利益を目的として成り立つような産業ではないというのもあるので現実は非常に厳しいところだと思います。F35も開発費用の観点から共同開発となってますし。
ただ学術分野と同じでやっぱ先端技術というのは押さえておくべきものだと思います。軍用機と民生機では多くは異なりますが前述したレーダーの件や複合材の技術など先端物を作る上で必要な極限のものというのはパラダイムシフトを生むようなものを作る時には必須になると思うからです。
航空宇宙産業は敗戦で0からに近いスタートになったわけですが民生機MRJと哨戒機P-1、輸送機CX開発と少しづつ国内での開発も進んできたと思います。なんでも自前でやればよいという時代ではなくなってきているわけではありますが真に価値があるのは今までの技術の焼き直しではなく「次元の違う」技術だと思います。そういった観点からも航空宇宙産業の生き残る道を応援したいと思います。
写真は記事とはとくに関係なのですがアシカのジャンプです。アシカもこんなにジャンプ出来るとは予想外。
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