Takekida's log

千里の道も一歩から

マネジメントの基礎

2015-09-27 23:53:26 | What`s new ?
今週末は名古屋商科大でした。

ざっくり概要は以下の通りですがまだ自分はMiddleマネジメントクラスにも達していない程度なので
ここまでの判断を要求されているわけではありませんし今後必要になるかというと?なところもありますが
知っておいて損のない内容でしょう。

■イントロ
 マネジメントとは何か? 「東京ディスニーランド」の創業事例から)
 TDLは世界でも最も成功しているテーマパーク。圧倒的な実力はリピーターを呼ぶことのできるビジネスモデル。
 そのためにはお客様にはモノとヒトの両面から感動を与えることだがこれを仕組化したことがポイント。
 感動してもらうためのキーワードとしては未完成・非日常・初演の3つであり、これを実現するために
 徹底したコストをかけているだけでなく仕事のプロセス自体もデザインして従業員をプログラムする仕組みづくりができている。
 =仕事もSCSE(Safety,Courtesy、Show、Efficiency)といった優先順位をつけている。
 マネジメントの原点がここにある。
  魔法の国を作るコンセプトが先にあり、そのための大方針(未完成・非日常・初演)が決まっており、
 それを実現するための仕事の進め方が仕組化されているという順である。

■ケース「F.テイラー:銑鉄運びの事例」
 論点①:仕事の生産性をあげるプロセス・デザインの基本を学ぶ
 論点②:会社の成果は誰にどう配分されるべきか、会社で生まれた知恵は誰のモノか?

 成果をどのように分配すべきか? 大きくは資本側か実際に実効した労働者側かというのがポイントだが
 それに加えて外部からのノウハウ導入があった場合はそちらも論点になる。基本的には外部ノウハウの導入の場合は
 成果給という形で支払っていくのが望ましい。資本側⇔労働者側の配分に関しては実動して成果をう出した直接的な
 貢献を評価するのか企業側の研究や開発の基盤を提供し、給与も保証し、失敗時のリスクも負っている点を評価する
 のかを考える必要がある。

 欧米では戦略的、管理的な意思決定のできる人材の希少性に対して対価が支払われている。
 ただLEDの例のように対価が少ないことで頭脳流出するような例もあり、的確に成果を評価するというのは難しいが
 前述のように成果に比例して支払われるような仕組みを構築すべき。
  
■ケース「銀行情報ゴミ流出事件」
 論点①:リスク状況におけるマネジャーの判断基準と責任とは?  
 論点②:カネの問題とヒトの命、個別顧客と社会全体の問題
    
 顧客情報を守るのか? 将来的なことも考えてコンプライアンス的に正しいことを実行するのか?
 人命がかかわる例として相手側からの要求による対応を進めるのか
 それとも将来的に考えて正しいことはしないという理屈が成り立つのかが論点だが
 いずれもメリット/デメリットを見極めたうえでやる事とその理由付けの論理性が重要。
 選択肢を選ぶ際にはデメリットを最終にするという考え方もある。
     
 マネージャの責任としては説明責任と結果責任の2つがある。少なくとも選択する際に
 説明責任を果たせる選択をしなくてはいけない。    

■「栄転人事に関する社内論争」
 論点①:次世代エクゼクティブ、後継マネジャーの育成と選抜
 論点②:リーダーシップは先天的資質か、後天的に育成可能か?
 組織では個人の仕事力、組織の総合能力、その力の最大化のための組織人事について考える必要があり。
 本件ではケースの論点をディベート形式で討論。
 人事考課のやり方はひと/仕事及び実績主義/終身雇用の2軸で考えることができる。
 日本は実績よりも当人の力量、ポテンシャルを評価する(職能資格主義)ことが多いが、 米国では成果もしくは実績で評価するのが一般的。
 日本では成果主義はうまく浸透せずやはりポテンシャルをうまく図ることが必要。 

 ポテンシャルを評価する際のポイントとしては「資質」「性向」「適性」の3つ。
 資質は地頭力のようなもの。性向は仕事の取り組み方。適性は役割に対する向き不向き。
 最終的なキャリアパスを考えた時には10年を目処に選考をかけて経営陣性パスと現場パスの
 複線人事としてしまうというのも手。ピータの法則=無能になるまで出世するを考えるとそこらへんの
 要職で耐えれればさらなる候補者として上に上げていける仕組み作りが必要。
    
    
■「新規投資判断」
 ①それは「正しいかどうか」から考えることの重要性
 ②現経営陣の権限と責任の範囲と限界について.

 投資判断の際に迷った場合にはそもそもの実施しようとする新規事業の目的がどこにあるのか
 ということを明確にしておく必要がある。また負担できるリスクの質と幅(体質と体力)
 に関して事前に考えておく必要がある。 


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