ブルー・インパルス

夏と間違うかのような暑さの週末でした。来週末には涼しくなるはず…

	ブルーインパルス
	クリエーター情報なし
	文藝春秋

父親が航空学科出身だったこともあり幼い頃から影響を受けて飛行機好きで将来は飛行機の開発をやりたいと夢を描いてました。大学もその夢を全面に打ち出して推薦で合格しましたが大学に入ってからは他にも魅力的なものも増え、やや熱は冷めたように思います。結局、プラズマ分野で各位を取る事になりますが流体研所属で希薄流の権威である南部先生の元でだったというのはどこかでこの飛行機好きのベースが影響したものと思います。　　大学1年の時にその夢の延長で見に行ったのが松島基地の航空際です。松島基地は航空自衛隊ブルーインパルスの本拠地であり基地祭でもショーがあって熱き飛行機魂を思い出したことを覚えています。松島基地でも今回の震災でブルーインパルスは出張中で難を逃れたもののほとんどの航空機が水没したとのことですがブルーインパルスだけでも生き残ったのは不幸中の幸いで復興への希望の架け橋にして欲しいと思います。　仙台での在学中には松島基地に滞在中の防衛大に行ってヘリのパイロットをしている高校のときの同期生とも再会した記憶があります（何年前だったか覚えてませんが・・・）。　その他、色々と懐かしい思いがあり、この本を手に取りました。

武田さんはサリン事件の坂本弁護士事件をスクープしたジャーナリストとしても知られますが元々は航空畑の人です。東京オリンピックで国立競技場の上空に五輪の輪を描いたストーリー、７万人が目撃した浜松基地での事故の真相、そして松島基地の金華山付近で発生した２機の墜落事故に至るまでブルーインパルスを愛して支えてきたこの人だからこそ書けた事実があったのかと思います。特に浜松の事故後、関係者が退職するまで26年間は封印し、2008年からの一気の取材により書き上げた内容とのこと。それだけの思いがこもった一冊です。