神去なあなあ夜話 (徳間文庫) | |
クリエーター情報なし | |
徳間書店 |
映画化された三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」に続編。
三重県の山奥、神去村に放りこまれて一年が経った。最初はいやでたまらなかった田舎暮らしにも慣れ、いつのまにか林業にも夢中になっちゃった平野勇気、二十歳。村の起源にまつわる言い伝えや、村人たちの生活、かつて起こった事件、そしてそして、気になる直紀さんとの恋の行方などを、勇気がぐいぐい書き綴る。人気作『神去なあなあ日常』の後日譚。
前作に引き続き三重の山奥で林業に勤しむ青年の物語。主人公が夜、PCにしたためている村の秘話といった感じですが前作では語られなかった人物の背景や村の隠された秘密が語られており、前作と合わせて楽しめる内容です。村が出来た話では古事記の神話の話とかマタギが大切にしているオコゼの干物の件など実はきちんと下調べのあるというか取材も含めて話にしているんだろうなと感じさせられる内容でした。三浦さんの本はこういったマイナーな職種にもフォーカスを当てた作品もいくつかありますがこのシリーズも間違いなく傑作です。この本を読むと以前回った熊野古道の山々の風景を思い出します。都心に住んでいるとに日本にこんな深い森があったことなんて忘れてしまいますが子どもと主に少しでもこういった自然に触れる機会を増やしていきたいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます