アファンタジアという視覚的なイメージ能力がない人たちがいるそうです(名前は2015年にエクセター大学のアダム・ゼーマン教授の研究で名付けられたもの で50人に1人の割合とのこと)が彼らは記憶として画像ではなく文字情報を活用していることがわかってきたそうです。:アファンタジアは例えば寝られないときに羊が作を飛び越える画像を想像するというようなことが出来ないというような現象です。創造という面では不利にあるように思えますがピクサーのCEOエドウィン・キャットマル氏 なども同じ状況なようで創造性という観点で決して不利になるわけではない様子。
写真の部屋を思い出しながら描く、見ながら描くという2種類の作業をしてもらった結果、圧倒的に不利と思われるアファンタジアの人々は苦労しながらも余計なものを書くという普通の人が犯しやすいミスは無く、評価としては普通の人以上の記憶能力があることがわかりました。これはアファンタジアの人の場合は空間を画像としてではなく、言語情報として記憶しているがゆえに起こることのようですが…普通の人が足りない情報を別の記憶画像から補完しようとするのとの違いがあるのだそうです。 ともあれ人間の能力の柔軟性というのを表している結果かと思いました。
Original Research:
“Quantifying aphantasia through drawing: Those without visual imagery show deficits in object but not spatial memory” by Wilma A. Bainbridge et al. Cortex.
“Quantifying aphantasia through drawing: Those without visual imagery show deficits in object but not spatial memory” by Wilma A. Bainbridge et al. Cortex.
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