Takekida's log

千里の道も一歩から

増税時代

2013-01-26 21:20:07 | Training
暦の上では1/20ぐらいから大寒となっており、1年でも最も寒い時期。日本の最低気温が記録されたのもこの時期です。わかさぎが旬なころ。よく裏磐梯の檜原湖に行っていたことを思い出します。
今日はまさに大寒な日で名古屋でも雪がちらついてました。

増税時代: われわれは、どう向き合うべきか (ちくま新書)
クリエーター情報なし
筑摩書房


野田政権が消費税増税を決めたのは記憶に新しいところですが日本がなぜここまで苦しくなってしまったのかの分析と他国の消費税の状況など、今後の増税に向けた布石を打っているような本で筆者は増税やむなしという意見です。
 日本は他国と比較すると低負担高福祉の路線で来ておりそれが出来ていたのは経済成長期である~1975年あたりまで。それ以降は経済成長が低迷するも社会保障の水準を大きく落とさずに来たために社会保障費の歳出が特に増えて歳入、歳出のバランスが取れず国債に頼った財政策となり借金がたまっているというのが現状です。どうしても増税というのは選挙選に対してはマイナスの要素なので今まで税制を変えて歳入を増やすことが出来ず、増税なくして経済活性化で補おうとしていたのがここ20年ぐらいの実情というところでしょう。
 昔のような成長戦略が描けなくなってしまった今日この頃ではアメリカのような低負担、低福祉なのか。北欧のような高負担高福祉なのかというとどちらかというと日本は国民の満足度も高く経済成長もそれなりに維持している北欧諸国を参考にすべきなのかもしれません。前述したように増税というのは政治家の痛みを伴った英断が必要でおそらくはその成果があったとしても後世まで評価はされないのかもしれませんが民意を尊重するだけが政治家ではなく明確なビジョンを示すことができるかが重要なことと思います。
 個人的には現状の財政赤字の状況では増税はやむなしと思いますが年金をはじめとする社会保障に対してはどうしても世代間格差が出てくるわけで歳出の大きな項目である社会保障をどこまで不公平さをなくせるのかということにもメスを入れて欲しいと感じます。
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