Takekida's log

千里の道も一歩から

コンサルタントに学ぶ

2008-03-23 19:45:57 | Books
今週の全日本大学駅伝コースめぐりは津からスタート

6区 14.0km 和食東きち前(津市)⇒ 元三重ドライブイン前(松阪市)
+7区 11.6km 元三重ドライブイン前(松阪市)⇒JA松坂駐車場(松阪市) 

7区からは23号線を離れやや内陸に進路を変えます。
松阪と言えば牛ですが残念ながら恩恵には預かれず。

さて来週はとうとう最終区。伊勢参りを兼ねて行ってこようと思います。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
グロービスマネジメントインスティテュート,バーバラ ミント
ダイヤモンド社

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どんな仕事でも成果や結果をレポートにしてまとめると言うのは必須の技術であるはずです。その際に需要になるのはいかにわかりやすく、人をひきつけられるかと言うこと。コンサルタントはその道のプロであるはずで学ぶところが多いと思います。この本はマッキンゼーで文書作成について教えている筆者がコミュニケーション力を高めることの出来るレポート文書作成を紹介したものです。


まず主題に対してピラミッド構造を作ることを提案しています。
 
 1.ピラミッドをつくる
  テーマを明らかにする
  疑問を決める
  答えを書いてみる
  状況+複雑化により疑問が導かれるかどうかチェックする
  答えが妥当かチェックする

例…
  
 主題-不揮発性メモリの積層化
 疑問-積層化することでメリットが得られるのか
 答え-Cellの製造コストが下げられればメリットはある
 状況-単純微細化問題が行き詰まりメモリセルを前工程で積層する試みが見られてきた。
    一方でメモリセルを積層することは製造コストの増加につながる。
 複雑化-全工程におけるセルの製造コストが少ない場合には積層するメリットが大きくなるが
   製造コストの大部分をメモリセルの構築に費やしている場合にはメリットが小さい。
   疑問-セルの製造コストは下げられるか?
   答え-メモリセルの種類によっては可能性がある
 新たな疑問-どのようにして?  
 キーライン-メモリの積層化はセルの製造コストを下げることが可能になるメモリにおいては推奨できる。積層化を考える前に一層の製造コストを下げることの出来る構造を考える必要がある。その構造は○○を利用することである。

2.導入部の構成
 導入部はピラミッドの頂点に位置する。 状況(Situation)を記述し、複雑化し(Complication)、疑問(Qestion)と答えを与える(Answer)。
 
3.論法について(演繹法、帰納法)
 演繹法…一本のロジックラインでつなげて結論を導き出す手法

ソクラテスは人間である⇒人間はいつか死ぬ⇒それゆえにソクラテスはいつか死ぬ
  
 演繹法は書きやすいが読み手にとっては前提条件をきちんと理解しなくてはいけないためまどろっこしくなる⇒キーラインでは避ける
 
 帰納法…いくつかの異なるもの、出来事に対し類似点の意味に対して結論を導き出す手法

共同所有は自分の家族を傷つけることになる
  →遺産計画が狂う
  →資産税の増加を招く
  →余分の贈与税を生じる
  →離婚協議を複雑化させる   

4.ロジックの組み立て
 
  時間、構造、重要度の順序を意識する
  ポイントから最終結果がイメージできるようにする
  同一結果となるAction、同じ種類で表現される考えをグループにする
  グループ化の根拠となるプロセス、構造を明らかにして順序に従い配置する
  
 行動に対する考えはアクションを実行することによって得られる結果
 状況に対する考えはポイントの類似性を述べることによって要約できる

5.問題分析
 
 問題は図式化し定義する。
 のぞましくない結果、望ましい結果を述べ、亜s区ションがとられているかどうかチェックする。
 問題の原因を仮説的に設定する
 仮説を否定/証明するデータを集める

最後に書いてあって印象的だったのは
「書き手とは大隊を率いて一度に一人しか通れないような隙間を隊列行進させる司令官のようなものだ。一方、読み手は出口で軍隊を受け取り、その隊列を再び整えなければいけない。」と言うたとえでした。
ここで伝えたいのは順序や配列にも気を配らなければいけないと言うことです。
 
紹介したのはほんの触りだけですが非常にためになる内容でした。お勧めです。 



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