リクルート 挑戦する遺伝子 | |
クリエーター情報なし | |
日本経済新聞出版社 |
日本人の使っているインターネットサービスに大きくかかわっているリクルート。
その歴史と絶え間ない進化の理由を探った本です。
思えばリクナビ、HotPepper、カーセンサー、ゼクシィ、じゃらん、エアレジ、受験サプリ
など人生を通じてリクルート系のサービスは日本人に根付いているものだと思います。
利用していない人の方が少ないのでないのかと思うぐらい大きなサービスを生み出してきています。
情報雑誌>インターネットに移行し一旦ダイエー傘下に入ったのが第2の創業
そして14年での上場から促進される海外展開の時代を第3の創業と定義しています。
個人的にはリクルート事件が非常に印象的でもうだめかと行ったところですが順調に回復してきているように思います。
リクルートの理念は社会の「不」を解決するというのがベースになっています。
でユニークな企業風土として語られるのが
「起業家精神」
「圧倒的な当事者意識」
「個の可能性に期待しあう場」
の3つで要は社内でベンチャーを次々と立ち上げられるような成長エンジンが次々と創出されては
消えの繰り返しをうまく社内に取り込んでいるというところでしょう。
また大企業の一角でありながら権限移譲が徹底しているというのもポイントで
これは当事者意識の成長に寄与しています。
大企業だと組織が大きくなりがちで機能分化した部署では特に当事者意識というのは希薄になってしまいがちなのでリクルートという大企業でありながらそういったことがうまくできているというのは非常に参考になることなのだと思います。
課題は海外展開そしてLINEやGoogle、iPhoneといった世界で通用するサービスの創出ということになるかと。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というのは創業者の言葉ですがまさに目指すべき方向性を
明確にした言葉だと思います。OB.OGが多く人材輩出企業としても知られますが54年の歴史で定年退職者はたったの6人だそうです…
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