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世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること ニール・ヒンディ (著)
アートと経営というと対極にもありそうなものに見えますが、「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? でも取り上げていたようにロジカル思考での経営が画期的なものにはなりえないと気づきだした世界のエリートたちはアートの分野に注目をし始めています。この本ではそんなビジネスにおいてなぜアートが求められているか丁寧に紐解いたものです。
単純に言ってしまえば今までの延長線上で進めることが難しく生活のあり方を根本から変えるような製品やIdeaは非常に大きな創造性が求められているということが言えるのだと思います。レオナルドダビンチは芸術家であり、科学者でもあり、発明家でもありましたがまさにそのような「領域や専門性を超えた発想や考え方」が求められていると言って過言ではないのかと言えますし、共通性といった面では「偉大な科学者はアーティストである」という言葉を残したアインシュタインにも共通した事項であると言えそうです。つまりは「多くの偉業は知識でなく想像力によってもたらされる」のです。その他
Appleのスティーブ・ジョブズは、大学中退後もカリグラフィー(美術書道)の授業には通い続けた。
AirbnbやDropboxを世に送り出したベンチャーキャピタルY Combinatorのポール・グレアムは、イタリアで絵画を修めた。
Googleのデザインに革命を起こしYahooのCEOを務めたマリッサ・メイヤーはプロのアーティストだった母親からアートを学んだ。
などの事例もあります。
世界を変えるサービス、製品というのは技術力/テクノロジーの進歩でもたらせるのではなく人間の価値観に対してどのように刺さるかの方がよほど重要になります。技術はあくまで手段であって目的ではないのですが特にその点が日本企業では抜け落ちていることが多いように思います。この点、芸術家の仕事はある点をつなげて「意味を創る」という仕事でもあるわけで求められるものと合致するわけです。専門バカにならないように常に自分の幅を広げる試みが必要だということを痛感しました。
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