気分が乗らない、、、
でもそれは観月ありさに失礼だ
お互いダブル不倫とはいえど、ちゃんと付き合っている恋人同士だ
俺:じゃあ行こっか!
少しカラ元気のような感じではあるが、観月ありさの手を引っ張り、横浜の夜の街に繰り出す
俺:今日はあえて予約取らなかったんだけど、気分でふらっと入ろう!
店を予約してなかったことをなんとかリカバリーする
入ったのは、なんの変哲もない普通の居酒屋
カウンター席でもなく、普通のテーブル席
お互いビールを頼み、乾杯をする
こういう時でも心の中では、長澤まさみと比べてしまう
たった一度だけしか飲んでいない長澤まさみと比べてしまう
ダメだ
今は観月ありさと一緒なんだ
比べてはダメだ
自分に言い聞かせ、平常心を取り戻す
しかし、ここで観月ありさが
観月:ねぇ、、、タバコ吸っていい?
俺:えっ? タバコ吸ってたっけ?
観月:なんかタバコ吸う女って嫌いかなぁと思って会ってる時は吸ってなかったの
どうやら観月ありさはいつもタバコを吸っているのだが、俺が吸わないこともあって、ずっと俺の前では吸わないようにしてたとのことだった
俺:あっ、そうなんだ 別に平気だよ!
観月:ありがと!
そう言ってタバコに火をつける観月ありさ
この辺から少しずつ、俺の中でなんともいえない違和感が生じてきた