魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

2025-01-29 09:44:13 | Weblog

ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと 

著者 奥野 克巳 


ボルネオ島の狩猟採集民「プナン」とのフィールドワークから見えてきたこと。豊かさ、自由、幸せとは何かを根っこから問い直す、刺激に満ちた人類学エッセイ!

ありがとう・ごめんなさいは、言うべき事、感謝の心は人類共通の必要なことだと思っていましたが、それは、バイアスでした。
教育も、資本主義社会では勝ち抜くために(生きていくために)必要ですが、全く違う価値観の民族もいることも、改めて知れました。

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殺戮にいたる病

2025-01-29 09:37:06 | Weblog
我孫子 武丸 著者の
殺戮にいたる病 を読みました。

大変強烈な描写があり、途中で読むのをやめようかとも思いましたが、想定外のラストがあるとのことで、最後まで読みました。
シリアルキラーと呼ばれる病的殺人犯は存在するようですが、気持ちを汲むのは難しく、多分、この先、心境を理解することはできないと思います。

ただ、シリアルキラーも望んでいる訳ではなく、歪んだ精神から、社会でいわれてるところの常識・モラルから全く外れた価値観から行為を及んでいるような気もしました。
本人としては、悪意だけからでは無いので、余計怖いなと感じました。

そのような価値観は、どうやって形成されるのでしょうか。

------本の概要--------
永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。 (講談社文庫)
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くもをさがす

2024-12-13 19:17:47 | Weblog
くもをさがす
西加奈子 著者
を読みました。

カナダでがんになって、闘病生活を綴られてました。

不安に押しつぶされそうになったかと思いますが、懸命に闘う姿が描かれてました。
また、カナダと日本の医療や文化の違いも。
日本は、“しなければならない”“でなければならない”にあふれていることに改めて気付かされました。
実体のない世間に、縛られてる必要無いけど、
人に溢れすぎていても秩序が保たれてる日本は、自由な振る舞いは出来ず
狭苦しい気もしますが、日本の良いところでもあると思います。

印象に残った表現は
“美しい瞬間は、私だけのものにしたい。”

私は、悲しみや美しさ、愛しさ等々を人と共有するのが苦手なのですが、このような気持ちが自分の中にもあるのかもと気づかさせてもらいました。
自分の気持ちを言語化するのは難しいので、表現できない気持ちをこのような文章にしてもらえると嬉しいです。


〜〜 アマゾンからの引用 〜〜
カナダでがんになった。
あなたに、これを読んでほしいと思った。

これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー
祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション

『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。
切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。
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自信の作り方

2024-11-16 17:01:42 | Weblog
他人に振り回されない 自信の作り方
著者: 齋藤 孝

ネットで紹介されていて読んでみました。
価値観が多様化したグローバル時代には、人生を楽しむためには、他人に振り回されないこと、自分に核をもつこと、自信を持つことが重要だと思います。

・自信を持つためには、技術を身につけること
・意識を何かに向かわせるため、やりたい事を持つこと(がむしゃらに何かをできる環境を自ら作っていくことが大切)


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汝、星のごとく

2024-11-09 07:01:11 | Weblog
汝、星のごとく
著者 凪良 ゆう
出版社 講談社

切ないお話でした。

親に振り回されて、振り回されても、親を見捨てられず、自分の幸せより親を優先させてしまう主人公たち。

自分の気持ちを素直に表現できないけど、お互いのことを愛しく感じてる2人。

愛情いっぱいに育つことができた2人だったら、また違った未来だったのかもしれません。

子どもには幸せになって欲しいと思っているけど、強くなれない親達。

プロローグを、物語を読んだ後に読むと、全く違った感想に。

小説家の記載手法に驚きました。

表面だけではわからないことがいっぱいあると改めて思いました。

憶測で物を言う事の怖さ。
小さな村によくある人の事噂話で、誰かを酷く傷つけて、生き辛くさせていることが、今は、SNSやインターネット世界で起こっていると思うと怖いですね。

言霊という言葉がありますが、インターネットでも対面でも、噂話でも話す責任を常に考えないといけないですね。

でも、気軽におしゃべりできる時間もないと精神的に滅入ってしまいそう。


---------講談社サイトより引用-------------------------
その愛は、あまりにも切ない。

正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。


ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。


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彼女は頭が悪いから

2024-10-19 12:04:01 | Weblog
彼女は頭が悪いから 姫野カオルコさん作を読みました。
ネットでおすすめされており、タイトルから興味を持ちました。事前情報から、境界知能と呼ばれているIQ70-85の女子大生を頭の回転がはやい東大生達がいいようにおとしいれた話かと思ったのですが全然違いました。
どこにでもいそうな、ちょっと自分に自信がない女子大生が純粋に恋に落ちて、相手に物として扱われる後味の悪いお話でした。
“人”を平気に“物”として扱う人は、残念ながら世の中に多くいます。
この事件は加害者が東大生であり、東大生というステイタスもあったため、世間で大きく取り上げられたのかと思います。
2016年の出来事から着想を得た小説です。少しづつではありますが、セクハラ・パワハラが問題視されるようになり、何人でも人は、人として扱われる権利が確立され始めているように思います。
まだまだ意識改革が必要な人もたくさんいますが、みんなが心穏やかに過ごせる社会になることを切に願います。


------出版社情報からの引用----------
東大生による集団わいせつ事件。しかし、世間に叩かれたのはなぜか被害者の女子大生だった。鬼才姫野ワールド全開の新しい犯罪小説。私は東大生の将来をダメにした勘違い女なの?

深夜のマンションで起こった東大生5人による強制わいせつ事件。非難されたのはなぜか被害者の女子大生だった。

現実に起こった事件に着想を得た衝撃の書き下ろし「非さわやか100%青春小説」!

横浜市郊外のごくふつうの家庭で育った神立美咲は女子大に進学する。渋谷区広尾の申し分のない環境で育った竹内つばさは、東京大学理科1類に進学した。横浜のオクフェスの夜、ふたりが出会い、ひと目で恋に落ちたはずだった。しかし、人々の妬み、劣等感、格差意識が交錯し、東大生5人によるおぞましい事件につながってゆく。

被害者の美咲がなぜ、「前途ある東大生より、バカ大学のおまえが逮捕されたほうが日本に有益」「この女、被害者がじゃなくて、自称被害者です。尻軽の勘違い女です」とまで、ネットで叩かれなければならなかったのか。

「わいせつ事件」の背景に隠された、学歴格差、スクールカースト、男女のコンプレックス、理系VS文系……。内なる日本人の差別意識をえぐり、とことん切なくて胸が苦しくなる「事実を越えた真実」。すべての東大関係者と、東大生や東大OBOGによって嫌な思いをした人々に。娘や息子を悲惨な事件から守りたいすべての保護者に。スクールカーストに苦しんだことがある人に。恋人ができなくて悩む女性と男性に。

この作品は彼女と彼らの物語であると同時に、私たちの物語です。

姫野 カオルコ[ヒメノ カオルコ]
著・文・その他
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君のクイズ

2024-07-10 19:37:23 | Weblog
君のクイズ 小川哲 著を読みました。

早押しクイズの攻略方法を興味深く感じながら読み進めました。
問題が読まれると、どのような質問なのか予想しながら、相手より早くボタンを押す。どこでボタンを押す選択をするのは、まるで選択ばかりの人生と似ています。

クイズに真っ直ぐ立ち向かっていた主人公が真実を求めていく物語。

読み終わった後、少しモヤモヤとした気持ちになりましたが、それが現実なのかもしれません。


*    *   サイトから引用  *     *
『ゲームの王国』『嘘と正典』『地図と拳』。一作ごとに現代小説の到達点を更新し続ける著者の才気がほとばしる、唯一無二の<クイズ小説>が誕生しました。雑誌掲載時から共同通信や図書新聞の文芸時評等に取り上げられ、またSNSでも盛り上がりを見せる、話題沸騰の一冊です!

ストーリー:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!
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向こう岸

2024-06-19 08:57:59 | Weblog
むこう岸 著者:安田夏菜
を読みました。

自分と環境が違う相手と、どこまで分かり合えるのか。

灰谷健次郎さんの小説で、つらい経験をすることで人に優しくなれる的な既述があり凄く心に刺さった事を思い出しました。

色んな経験をすることで、相手の気持ちがわかる事が多々あります。
今更ながら、自分の無意識な発言が人を傷つけたことに気づくこともあります。
でも、相手の環境が違いすぎると分からないんですよね。。。

みんなの気持ちは理解できなくても、周りの方々に少しでも寄り添えるといいなと。
そんな世の中、社会システムになりますように。



 

〜引用〜
和真は有名進学校で落ちこぼれ、中三で公立中学に転校した。父を亡くした樹希は、母と妹と三人、生活保護を受けて暮らしている。『カフェ・居場所』で顔を合わせながら、お互いの環境を理解できないものとして疎ましく思う二人だったが、「貧しさゆえに機会を奪われる」ことの不条理に、できることを模索していく。立ちはだかる「貧困」に対し、中学生にも、為す術はある。児童文学作家のひこ・田中氏推薦

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きみの鐘が鳴る

2024-06-12 08:57:36 | Weblog
きみの鐘が鳴る 作/尾崎 英子 
を読みました。

いい学校を出て、いい会社に就職したからといって、その人の人生が幸せどうかは全く関係が無いことのハズなのに。
何故か子供をいい学校に入れたくなる親は多いですよね。
そもそも、「いい学校🏫」とは⁉
親のコンプレックスが受験を白熱させているような気も!!
11,12歳の子達が将来のために一生懸命頑張る事自体は、とっても素敵な事で成長にも繋がると思います。
ただ、行き過ぎた偏差値教育の産物で、数値だけの価値感をもってしまったり、
競争に勝つ事のみを追い求めてしまったり
柔軟に様々な価値感を吸収できる年頃なので、その時の経験が、ゆくゆくの価値感を形成してしまう危うさがあると思います。

子ども達が自分で考えて、自分の将来を築いていけるのが理想ですが、なかなか難しいですね。


〜ポプラ社サイトから引用〜
書籍の内容
中学受験に挑む6年生たち。
かけた時間や熱量は、必ずきみを強くする
  *  *  *  *

チアダンス部の活動に憧れて、青明女子中学校を目指しているつむぎ。同じ体操クラブに入っていて塾も同じのクラスメイトとうまくいかなくなり、5年生の終わりに転塾することに。
新しい塾「エイト学舎」には、いろいろな子がいた
父親に厳しく管理指導される涼真。
マイペースで得意不得意が凸凹している唯奈。
受験に失敗した姉とずっと比べられている伽凛。

受験をする事情や環境、性格、目指す学校もそれぞれ違う4人。
迎えた2月、待ち受けているものは──?

受験の合否にかかわらず、すべての子どもに、祝福の鐘は鳴る。
未来が開け、さわやかな温かさに包まれる物語。

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おいしいごはんが食べれますように

2024-05-12 11:20:56 | Weblog
第167回芥川賞を受賞された“おいしいごはんが食べれますように”著者 高瀬隼子さんを読みました。
芥川賞作品だけあって微妙な感情を表現されており、想像力や思考力を活用して読まないと理解しにくいですが、様々なうけとり方があるんだろうなぁと思いました。
あらすじだけ読んでも得るものが少ない作品かと思いました。

料理上手で気配り上手で笑顔を絶やさない芦川さん。
でも、頭が痛いと早退したり、嫌な仕事は上手く周りに押し付けている。
(こういう人いるなぁと思いながら読んでました。でも、私も片頭痛持ちなので、痛みは人それぞれかと思いますが、あの痛みで仕事は厳しいのは理解して欲しいなと思います。)
頑張れる度合いは、人それぞれ。でもふと気づくと、自分が頑張れば頑張るほど、周りが楽をしている気がして。。。
その折り合いをどうつけるのか。

芦川さんは栄養あるもの食べた方がいいと料理を作ってくれたり、「正しい」のかもしれません。
だけど、正しさは、息苦しさにもつながる気もします。

食への興味がない二谷さん。
食べることが大好きな私には理解できない感情ですが、今までの食経験や食事への姿勢等々は人それぞれなんでしょうね。

食に対する姿勢がことなる芦川さんと二谷さん。この二人は上手くいくのでしょうか。
二人の未来を不安に思う私は浅はかなのでしょうか。

何事も頑張って取り組むのに、努力が報われない押尾さん。
個人的には、いつか報われるから、人生を楽しんで欲しいです。

〜講談社サイトからの引用〜
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
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