魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

環境問題の数値化

2008-03-14 12:08:47 | Weblog
本日(3/14)の読売新聞(東京版)に、

“日本人1人 85 %削減必要”
2050年までに温室効果ガスを50%削減する「クールアース50」を実現するためには、日本人一人当たりが1990年比で85%の削減が必要であるという報告が出た

という記事が記載されていました。

大変だぁ

と思う一方、

この記事に現実味が無いと言うか、
自分の生活とこの問題が結びつかないなぁと
数字が意味することが、非常に大変なこととはわかるのですが。。。

国家の借金の話もそうですが、一人当たり、何十万の借金を背負っているにも関わらず、
現実味がないというか、
対岸の火事です。

そもそも、環境問題、特に生物多様性問題を解決するのに数値目標は意味を成し難い気がします。

もちろん、人間は具体的な目標が無いとなかなか実行できないので、
目標は必要で、具体的にってなると数値で表すと分かりやすいってのも理解できますが、
そもそも生物多様性は、その土地々の自然を守ることであって、生物種が多い土地だから、ここは守りましょうとか、各地域に何種以上生息させましょうというような数値目標を立てれません。
そのこともあって、生物多様性保全が温暖化対策に比べて遅れていると思います。

この数値に頼るのではなく、もっと感性等に訴えられる報道が増えたらいいなぁと思いました。

また、政策決定者も数値のみで考えず、しっかりと中身のある政策を早急に打ち出して欲しいです。

思ったことをそのまま書いてるだけの文章なので、今後、手を入れて、
もう少し読みやすい文章にしていきます

コメント (1)
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雑誌にできる環境問題

2008-03-13 11:05:13 | Weblog

昨日に引き続き。
本日は、雑誌等に環境の記事を掲載されているフリーライターの方のお話です

雑誌の特性とは
環境問題を取り上げる雑誌記事は、大手新聞や大手テレビ局が、この問題に対して慎重に、できるだけ正確で裏づけをされている情報(多くで言われている情報)を流しているのに対して、意欲的に読者をあおり過ぎるような傾向がある。

例)IPCCの報告
新聞等では、今後100年で最大6.4℃の平均気温の上昇が考えられるという評価報告をそのまま抜き取っただけの表現にとどめているのに対して
雑誌では、この情報を記載し、この上昇が地球に及ぼす危機的状況とは、どういうものか?人類が絶滅してしまう恐れもあるのでは!!と一歩進んだ予測までを記事している

地球温暖化が及ぼす影響とは

メタンガスの影響
6.4℃上昇すると、更に海水温度なども上昇し、深海海底で氷状に貯えられていたメタンハイドレートが溶解し、大気中へ大量な『メタン』が放出される。
メタンガスは二酸化炭素に比べると21-23倍の温室効果作用がある。
そのため、温室効果作用が、更に高まってしまう。

イギリスの雑誌 インディペンデントでは“地球史上でメタンガスが溶け出してしまう温暖化の時には恐竜の大絶滅よりも大きな大絶滅が発生。一部の生物のみが辛うじて生き残る”という記事を掲載した。

農林水産業への影響
温暖化により世界中の農耕地は壊滅的な打撃を受ける。
植物は気候により生育状況が大きく影響を受けるため。
全人口の食料問題に発展する。


局所的寒冷化
温暖化による現象であまり知られていないのは、局所的には寒冷になってしまうこと。
たとえば ヨーロッパ イギリス等は緯度で考えると、温かい気候である。その原因は暖流が流れ込んでいるから。
しかしながら温暖化で、南北極の氷が溶けたら、海水の塩分濃度が変化してしまい海流に異常をきたし、ヨーロッパに暖流が流れなくなり、気温が低下してしまう。

映画 Day After tommorou が実際に起きないとは誰も断言できない

スターン報告
ニコラス スターン氏の報告 通称 スターン報告
温暖化により世界のGDPの5-10%が失われてしまいこれは、世界恐慌と同じレベルである。

国際的な動き
保険業界
アメリカの保険金支払い歴代ベスト3のうち2項目は自然災害。
1位はカトリーナ
2位も災害 
3位はワールドトレードセンターのテロ 

保険業界は今後も災害は増加すると警戒を行っている。

アメリカ
温暖化問題についても言及していないアメリカの次期大統領候補はいない。

ノルウェー
二酸化炭素排出量削減ではなく、脱二酸化炭素社会を目指している。

ドイツ
自然エネルギーへの移行対応が進んでいる。
40%の削減目標を掲げている

企業
160社が 温暖化防止のための共同声明を行っている
各企業も温暖化が次のビジネスチャンスと捉えている。

2050年目標
世界規模で2050年までに70%の削減が目標

まとめ
地球温暖化の解決策はどこかにあると思う


各媒体で温暖化に対する報道方法は違うかと思う。
雑誌は、読者の気を引くようなオーバーな記事があるが、読者の興味をひくという観点からは必要かと思う。
しかしながら、出来るだけ正確な情報提供も必要なので、どこまでが推測であるのか等をきちんと明記が大切。

このライターの方は、温暖化による人類の壊滅的な状況に陥る可能性を多々聞いて、解決の為に大きな動きをしない、国や国際情勢にと怒りを感じているような気がしました。
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Web,雑誌 等に期待されること

2008-03-12 11:41:07 | Weblog

環境ジャーナリストの会の勉強会に参加してきました。

この情報社会の中でマスメディアの影響は大変強く、
ジャーナリストが担う責任は大きくなっています。

今回は、雑誌やWebを通して環境問題を取り上げている3名の方のお話でした

今日は、まず最初の方の発表から

フリー環境ライター
フリーで環境の記事や企業のCSR等の作成に携わっている方からは2007年12月にインドネシアのバリで開催されたCOP13にフリーの立場で取材に行かれて気づいたことを話
国際会議って実際にどのように進められていて、私たちの耳に入る情報がどのように入手されているのかということを細かく話してくださいました。
また、国際会議には様々な方々が集まってくるため、他国の現状もあわせて報告もありましたが、話を聞くと、もう環境問題は時間が無く、一刻も早く国際社会が手を組んで解決に乗り出す必要があると切実に感じました。

会議の進め方
気候変動条約締結国会議(通称COP)の流れは、各締結国から4,5人の代表者が出席し、条約を項目ごとに意見を出し合い、可決することが繰り返される。
そのため全体像がなかなか見えにくい。
重要事項は夜に閉鎖された会議で決まる。
各国の代表者は、夜中(8:00~25:00)等の話し合いで、重要事項を決定していく。最終日は、午前10時までかかった


国際会議がどのように進められているのか、今まで考えたことも無かったので、なるほどと思いました。
何百人も参加するオープンな会議では、重要な国際的事項は決定できないと主受けで、深夜まで会議って、政府も大変だと感じました。
なかなか体力が要る仕事ですね


記者発表
毎日、記者発表があり、会議の進行状況などが報告される。
記者会見はユーモアを交えて進められるため記者同士にも親近感を抱ける。
ヨーロッパやアメリカの会見がほとんどであった。
アメリカに対して各国の記者、NGOは敵意をあらわにしていて、アメリカの記者会見時のみ入室時に身分確認が行われた。カナダのCSR雑誌の“アメリカの行為は世界に対する裏切りではないか?”という厳しい質問に、会場から拍手が起こった。
日本からは鴨下環境大臣による発表があったが、日本語原稿を棒読みで、通訳が入っていた。
 日本の記者は、深夜の会議が終わるまで部屋に張り付き、関係者が部屋から出てくると質問をしたり、会場内で、関係者に一人の記者が質問を開始すると周りから他の記者が集まってきていた。他国では、そのような光景がみられなかった。どうやら、日本のマスメディア業界は競争が激しく(大衆向けの全国紙が4紙以上ある)、他国では、地域ごとに棲み分けを行っているため、情報のスピードよりも情報の内容が重要になる。
 

どこにでもユーモアは重要ですね。
日本のテレビにニュースは、どのチャンネルでも同じ内容しか伝えないが、時間がかかっても、別な視点や、じっくり取材した内容でのニュース報道がもっとあってもいいと感じました。


会議の雰囲気
今回の会議では、京都議定書(通称:KYOTO)を採択しなかったアメリカ&KYOTOを放棄したカナダ、そしてアメリカの顔色伺いばかりしている日本に非難が集まった。


京都議定書は、日本で決められたのだから、日本がイニシアティブを取るべきだとおもう。日本は国土の割りに生物層が豊かな国なので、工業だけでなく、そこも積極的に国際的にアピールしていって欲しい


NGO
会議に各国の政治家、報道関係者のみならずNGOの方々も多数集まってきていた。
会場の外で、足を引っ張った国投票が行われていて、日本も名前があがっていたが、上位はアメリカ・カナダ・中近東。
各国のNGOの方々へのインタビュー
エネルギー問題
石油・石炭の枯渇は時間の問題。(石炭の使用期間は200年と言われていたが、中国・インドの人口増加により実際は更に短い)
バイオエネルギーは実用性を考えると、まだ石油エネルギーに変われるレベルに達していない。
そうなると原子力
しかしながら、安全性や放射性物質の廃棄問題が浮上する。
日本では、岐阜県に高レベル放射性廃棄物の処理研究施設がある。
地下300キロメートル土地に放射能レベルが下がるまで埋めておくために、地盤等を調査を行っている。
放射能のレベルが下がるのには何万年もかかるそうです。

政府や電力会社の見解としては、地下300キロメートルまで掘り下げれば、地上に放射能が放出することは無いということでしょうが・・・・
本当に安全なのでしょうか?
また、その考え方は、持続的可能なエネルギーの使用方法とは考えられないです。もっと社会そのものを変えていくべきだと私は主張します。

南太平洋の環境NGO
南太平洋では、温暖化による海面上昇のための水没問題が深刻化している。
土地が水没していたら、そこに先祖代々生活している住民達は、食べ物、着る物、住む場所もすべてその土地の自然で賄っているため、その歴史ある文化が失われてします。
また、移住した場合、新しい土地で新しい文化で生活できるか?、移住の土地はどうするか?、費用負担は?課題が山積み。
しかしながら、住民の方々には温暖化問題に対する意識が低い。
情報が伝わっていないこと、またキリスト教信仰のため自然現象は神の意志という考え方。

日本の里地里山も、その土地々の自然に対応して人間の生活を営む上で文化が発達してきています。その文化は長い歴史の中で培われたものです。
南太平洋の先住民の方々は先祖代々の文化を大切に守られて生活をしてきて、今後もその生活を維持していきたいだけで、贅沢も何もしていないのに、私たち先進国の国々が贅沢をしたいばかりに、地球を汚し、そのシワ寄せを、ほそぼそと生活している人にさせているんですね。
開発か環境かという議論の前に、考えるべき問題があると感じました。

イヌイットの方々
移動にはスノーモービルを使用していたが、氷が薄くなってきたため、沈没事故で行方不明者が後を絶たないため、薄い氷を感覚的に避けられるため犬ぞりを使用することが多くなってきている。
温暖化が人権問題にもなってきている

アメリカでは
大統領選挙を控えているアメリカでは、今、環境問題を議論するよりも、次期大統領が確定して、アメリカ国内でのシステムが確立した後に、国際的に環境問題に取り組みことになる。

環境問題は一刻を争う事態なのに


最後にグット ニュース ジャパン
というホームページのサイトを紹介。
http://goodnews-japan.net/
環境問題の良いニュースのみを掲載し、NGOを盛り上げるサイト
第10回生物多様性条約締結国会議(通称:BDE COP10)が開催される愛知県発

まとめ
温暖化問題等は取り上げられだしたが、まだまだ情報量も、情報の質も足りない。各マスメディアが個々に報道するのではなく、手を組んで、大々的に展開する必要がある。また、正確な情報を伝える必要もある。
私たちにできることをメディアも一緒に考えていく必要がある。


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地球温暖化と生物多様性

2008-03-10 11:50:53 | Weblog
できるだけ毎日このブログを更新して、
更新することによって自分の勉強になる!!
って考えていましたが

なかなか・・・

でも、

継続は力なり

を信じて、毎日、少しずつでも更新できるように頑張ろうと思います

皆様が見に来てくれてコメント等を残してくださると励みになるので、よければご意見等をいただければ幸いです


今日は、3/8.9に千葉県の幕張メッセで開催された

シンポジウム 地球温暖化と生物多様性

について報告します

っと言っても、あまりに濃い内容だったので一日では記載できません。
なので、何回かに分けて

参加してまず驚いたのは

“参加者数”

この手のシンポジウムや勉強会は、2/3ほど席が埋もればいいほうなのに
立ち見者がいるぐらい大盛況

3/8は定員200名のところ270名の参加者
3/9は定員400名のところ500名以上の参加者

凄いとしか言いようがありません。

千葉県は
豊かな社会活動を今後続けていくために、生物多様性を保全することは必須であることに、いち早く気づき、地方自治体単位で政策化しています。

気温、降水量、水質、土壌状態等によって生息する生物が違います。
人間も、気候やどのような生物が生息しているかによって、衣食住がかわるので、その土地々で、長い歴史の中で文化が発達してきました。
さらに、その土地の人間の生活スタイルに巧く適応した生物も沢山居ます。
そして、人間と自然が持ちつ持たれつの関係を保ってきました。
しかしながら社会の工業化により開発が進み、化石燃料の大量使用により、このバランスが崩れてしまっています。
このバランスを戻すためにも、
生物多様性保全は、その土地々で生態系&文化が違うので、地域ごとの取り組みが必要になってきます。

そのため、国がイニシアチブを取って生物多様性保全を進めていくことは、もちろん必要ですが、実際に活動を行うのは、その土地を熟知した人です。
そのため地域のパワーが必要になります。

地域の単位である県が率先して、生物多様性保全を掲げることは、この考えからいっても評価に値する、素晴らしいことだと思います。

そのような政策を行っている堂本知事の視点も凄い

でも堂本知事が音頭を取られて、県民の方々が立ち上がられたため、今回のシンポジウムが、こんなにも盛り上がったのだと思います。


県民の方々のご努力には頭が下がります。

この県民の熱意が日本中に伝わっていくことを願います
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