本を読む目的
WEBライターのことをネットで調べていると、驚くほどこの本を推薦するライターが多かったので気になった。
何が分かる本か?
ライターとして文章を書くための考え方とテクニック。
どのような内容であったか?
ガイダンス、1章~4章の5部構成
ガイダンス
その気持ちを「翻訳」しよう
・書くこととは「考えること」である。
・書く技術が身につけば、ものの見方が変わる。物事の考え方が変わる。世界を見る目も変わってくる。
どうすれば文章が書けるのか?
・書こうとするな、”翻訳”せよ。
・文章とは、頭の中の「ぐるぐる」を、伝わる言葉に”翻訳”したもの
・うまくかけずにいる人は、”翻訳”の意識が足りない
例:「数学が出来る人」の言葉を「数学が苦手な人」に説明するときに専門用語を使うと分からなくなる。
数学が苦手な人はどこでつまづいているのか?何を知りたいのか?どんな先入観があるのかを考える。
感想文を書くためには「なんかよくわかんないけど面白かった」部分に言葉を与えなければならない。
説明するときは、交わした台詞を再現してはいけない。自分なりにまとめてストーリーとして語る。
地図・絵・写真を言葉にしてみる。その時、自分の意見(綺麗・まぶしい等)を入れてはいけない。
第一講:文章はリズムで決まる
文章はリズムで決まる。
・文体の正体は「リズム」である。
・文章のリズムは「論理展開」によって決まる
・接続詞を意識するだけで、文章は論理波じょうしにくくなる。
・支離滅裂な文章は、文と文の「つなげ方」がおかしい。
・美文より正文を目指す。
・感情を伝えたいからこそ、論理を使う。主観を語るからこそ客観を保つ。(文章に正解は無いが、あからさまな不正解は存在する)
視覚的リズムは
・句読点の打つタイミング
ひとつの文を40文字、句読点は最低1つ入れる。
・改行のタイミング
最大5行で改行
・漢字とひらがなのバランス
ひらがなの中に漢字を置く。
聴覚的リズム
言葉の重複を確認する
文章は断定して言い切ってしまう。ただし、文の前後を理論武装する。
その他の注意点
大きく次の要素によって決まる。
①「ですます調」と「だである調」を使い分ける。
②「私」「ぼく」「俺」等の主語を使い分ける。
それにより、同じ内容でも文章のイメージががらりと変わる。
・文章を書くときは接続詞をつけてチェックする。
・文章がつながっていないと接続詞をつけても文章にならない。文章のリズムは論理展開によって決まる。
・もっと接続詞を使って文章のつなぎを確認するべき。
・文章は眼で読んでいる。
・漢字を多用した文章は第一印象が悪い。
・漢字は文字により意味をあらわす「表意文字」漢字そのものが太字のキーワードの役目を果たす。
第二講:構成は眼で考える
文章の面白さは「構成」で決まる
・文章のカメラワークを考える
①導入(序論)・・・客観のカメラ、客観的な状況説明
②本編(本論)・・・主観のカメラ、序論に対する自分の意見や仮設
③結末(結論)・・・客観のカメラ、客観的視線からのまとめ
※カメラを意識すると、文章と文章のあるべき順番も理解しやすくなる・文章の説得力も増す。
※メリハリがついてリズムも良くなる。
面倒くさい細部の描写をしっかり書きリアリティを出す。
①コーヒーを飲むと、眠気が覚める
②コーヒーを飲むと、カフェインの効果によって眠気が覚める
③コーヒーを飲むと、カフェインが脳内のアデノシン受容体に働きかけるため、眠気が覚める
導入は映画の「予告編」
・導入がつまらないと、文章を読んでもらえない。
予告編の基本は3パターン
・インパクト優先型
・寸止め型
・QA型
論理的文章の3層構造
①主張・・・その文章を通じて訴えたい首長
②理由・・・主張を訴える理由
③理由を補強する客観的事実
この3つが連動しているかを、常に意識する。
構成は眼で考える
・頭のなかの「ぐるぐる」を図解・可視化して「流れ」「つながり」を明確にする。
・文字量を目で数える習慣を
その他
「映画」→「絵コンテ」→「何故か?」→「可視化してイメージ共有」→「文章でもやるべき」→「何故か?」→「構成を眼で考える」→「さらにぐるぐるを可視化できる」
随所に何故かを入れる。
第三講:読者の「椅子」に座る
読者の椅子に座る
・あらゆる文章には読者が存在する。
・読者の立場に立つのではなく、読者の「椅子」に座る
①10年前の自分の椅子
②特定の「あの人」の椅子
文章は易しくかくのがいちばんむずかしい
・わかるヤツに分かれば良いは嘘
→著者の理解が深い程分かり易くなる
説得せずに納得させる
・人は「他人事」に興味なし
→自分事に持って行って納得させる
・仮説を提示し、一緒に検証することで、読者を「議論のテーブル」につかせる
・「起”転”承結」で読者を巻き込む。
・自分の文章にツッコみを入れる
※自分の頭で分かったこと以外は書かない。
第四講:原稿に「ハサミ」を入れる
右手にペン、左手にハサミを
・推敲とは、ハサミを使った編集
書き始めの編集
・何を書くかではなく、何を書かないか
・ぐるぐるを可視化する
→ある傾向を持つキーワードとそれ以外を分ける
・疑う力を忘れずに文章と向かい合う
書き終えてからの編集
・推敲とは「過去の自分との対話」
・最大の禁句は「もったいない」
・長い文章を見つけ、短くする
・論理性をチェックする方法
→文章を図に書き起こすことはできるか、細部がどれだけ描写できているかをチェック
→この文章を読んで映像が思い浮かぶか?
・身近な他人、今の自分・明日の自分 に読ませる
書くことで、読む人の心を動かそう
感想
なるほど、多くのライターが推薦する本である。
読みやすく、分かり易く、実践しやすい。
また時間を置いて読み返す必要があるだろうと思われる。
読んで良かった本、とはっきり言える。
WEBライターのことをネットで調べていると、驚くほどこの本を推薦するライターが多かったので気になった。
何が分かる本か?
ライターとして文章を書くための考え方とテクニック。
どのような内容であったか?
ガイダンス、1章~4章の5部構成
ガイダンス
その気持ちを「翻訳」しよう
・書くこととは「考えること」である。
・書く技術が身につけば、ものの見方が変わる。物事の考え方が変わる。世界を見る目も変わってくる。
どうすれば文章が書けるのか?
・書こうとするな、”翻訳”せよ。
・文章とは、頭の中の「ぐるぐる」を、伝わる言葉に”翻訳”したもの
・うまくかけずにいる人は、”翻訳”の意識が足りない
例:「数学が出来る人」の言葉を「数学が苦手な人」に説明するときに専門用語を使うと分からなくなる。
数学が苦手な人はどこでつまづいているのか?何を知りたいのか?どんな先入観があるのかを考える。
感想文を書くためには「なんかよくわかんないけど面白かった」部分に言葉を与えなければならない。
説明するときは、交わした台詞を再現してはいけない。自分なりにまとめてストーリーとして語る。
地図・絵・写真を言葉にしてみる。その時、自分の意見(綺麗・まぶしい等)を入れてはいけない。
第一講:文章はリズムで決まる
文章はリズムで決まる。
・文体の正体は「リズム」である。
・文章のリズムは「論理展開」によって決まる
・接続詞を意識するだけで、文章は論理波じょうしにくくなる。
・支離滅裂な文章は、文と文の「つなげ方」がおかしい。
・美文より正文を目指す。
・感情を伝えたいからこそ、論理を使う。主観を語るからこそ客観を保つ。(文章に正解は無いが、あからさまな不正解は存在する)
視覚的リズムは
・句読点の打つタイミング
ひとつの文を40文字、句読点は最低1つ入れる。
・改行のタイミング
最大5行で改行
・漢字とひらがなのバランス
ひらがなの中に漢字を置く。
聴覚的リズム
言葉の重複を確認する
文章は断定して言い切ってしまう。ただし、文の前後を理論武装する。
その他の注意点
大きく次の要素によって決まる。
①「ですます調」と「だである調」を使い分ける。
②「私」「ぼく」「俺」等の主語を使い分ける。
それにより、同じ内容でも文章のイメージががらりと変わる。
・文章を書くときは接続詞をつけてチェックする。
・文章がつながっていないと接続詞をつけても文章にならない。文章のリズムは論理展開によって決まる。
・もっと接続詞を使って文章のつなぎを確認するべき。
・文章は眼で読んでいる。
・漢字を多用した文章は第一印象が悪い。
・漢字は文字により意味をあらわす「表意文字」漢字そのものが太字のキーワードの役目を果たす。
第二講:構成は眼で考える
文章の面白さは「構成」で決まる
・文章のカメラワークを考える
①導入(序論)・・・客観のカメラ、客観的な状況説明
②本編(本論)・・・主観のカメラ、序論に対する自分の意見や仮設
③結末(結論)・・・客観のカメラ、客観的視線からのまとめ
※カメラを意識すると、文章と文章のあるべき順番も理解しやすくなる・文章の説得力も増す。
※メリハリがついてリズムも良くなる。
面倒くさい細部の描写をしっかり書きリアリティを出す。
①コーヒーを飲むと、眠気が覚める
②コーヒーを飲むと、カフェインの効果によって眠気が覚める
③コーヒーを飲むと、カフェインが脳内のアデノシン受容体に働きかけるため、眠気が覚める
導入は映画の「予告編」
・導入がつまらないと、文章を読んでもらえない。
予告編の基本は3パターン
・インパクト優先型
・寸止め型
・QA型
論理的文章の3層構造
①主張・・・その文章を通じて訴えたい首長
②理由・・・主張を訴える理由
③理由を補強する客観的事実
この3つが連動しているかを、常に意識する。
構成は眼で考える
・頭のなかの「ぐるぐる」を図解・可視化して「流れ」「つながり」を明確にする。
・文字量を目で数える習慣を
その他
「映画」→「絵コンテ」→「何故か?」→「可視化してイメージ共有」→「文章でもやるべき」→「何故か?」→「構成を眼で考える」→「さらにぐるぐるを可視化できる」
随所に何故かを入れる。
第三講:読者の「椅子」に座る
読者の椅子に座る
・あらゆる文章には読者が存在する。
・読者の立場に立つのではなく、読者の「椅子」に座る
①10年前の自分の椅子
②特定の「あの人」の椅子
文章は易しくかくのがいちばんむずかしい
・わかるヤツに分かれば良いは嘘
→著者の理解が深い程分かり易くなる
説得せずに納得させる
・人は「他人事」に興味なし
→自分事に持って行って納得させる
・仮説を提示し、一緒に検証することで、読者を「議論のテーブル」につかせる
・「起”転”承結」で読者を巻き込む。
・自分の文章にツッコみを入れる
※自分の頭で分かったこと以外は書かない。
第四講:原稿に「ハサミ」を入れる
右手にペン、左手にハサミを
・推敲とは、ハサミを使った編集
書き始めの編集
・何を書くかではなく、何を書かないか
・ぐるぐるを可視化する
→ある傾向を持つキーワードとそれ以外を分ける
・疑う力を忘れずに文章と向かい合う
書き終えてからの編集
・推敲とは「過去の自分との対話」
・最大の禁句は「もったいない」
・長い文章を見つけ、短くする
・論理性をチェックする方法
→文章を図に書き起こすことはできるか、細部がどれだけ描写できているかをチェック
→この文章を読んで映像が思い浮かぶか?
・身近な他人、今の自分・明日の自分 に読ませる
書くことで、読む人の心を動かそう
感想
なるほど、多くのライターが推薦する本である。
読みやすく、分かり易く、実践しやすい。
また時間を置いて読み返す必要があるだろうと思われる。
読んで良かった本、とはっきり言える。